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常識ラインがずれている自覚があるならデリケートな接客業には就くな!ついにASD認定された薬剤師の悔恨

AIが適職に振り分けてくれないディストピア社会の皆様ごきげんよう。
心の本籍地はマイ創作ワールド、リアルタイム滞在地はぽこポケな感じのあややです!

……しかし、いくら心に自分の楽園を栽培していても、私の肉体は物理地球で何とかやっていかないといけない。
そんな中、私は。
発達障害の診断を頂きました。
ADHDもある。しかしそれより遥かにASDが濃い、と。


発達障害の疑惑を抱いてから受診に至るまでのゆっくりした歩み

初手プロフ記事にも少し書いていますが、まぁ自分は発達障害の傾向があるんだろうな……とはず~っと感じていました。
発達障害という概念を認知したのは大学生の時だったかな? その時から二十年以上も、ず~~っと。
ADHDはあるにしても、多分メイン特質はASDの方だろうという感じで。
しかしその根拠は『ネットの発達障害傾向テストで高得点だったから』『当事者の方のブログに共感したから(それもかゆいところに手が届く精妙さで!)』といったもの。
つまり自称の域を出なかったのです。

そう思いつつ受診していなかったのは『そうだとしても、根治させる方法はないから』
脳改造できない以上、結局パターン学習のバリエーションを日々何とか増やしていく、己の弱点に気付いて穴埋めできるような仕組みをDIYする、などしか対処方法はありません。
ならお墨付きがあってもなくても変わらないかな、と(困りごとはバリバリでも)思っていました。
それなのに結局受診したのは、周囲にお掛けする迷惑レベルが限界突破したためです。

私は薬局の窓口の中の人、いわゆる薬剤師やらせてもらっています。
いくつかの店舗を不定期に転々としましたが(転職ではなく転勤)そこそこ穏やかにやらせていただけていた時期も、針の筵だった時期もありました。
しかし、総じてローパフォーマーではあり続けました。
勉強不足な面も当然ありますが……理解力とか、計画力とか、会話組み立て力とか、様々な面で『人間としての個体値』が低いと思い知らされてきました。
対処方法を教わっても、念頭に置いたつもりでも、実践できない。
想定外に弱く、頭が些細なことで真っ白になる。
臨機応変、マルチタスクを実行できない!!

そして、今の店舗にて。どうしようもない理由で人員が一時的に減った時期がありました。
私はその分の穴埋めをできず、職場の業務を回していけない状態に陥りました。
咄嗟の判断を求められるも検討に時間がかかり、結局他のスタッフさんに肩代わりしていただくことになったり。
あるいは良かれと思って決断したことが裏目に出たり。
一度指摘されたことを修正できなかったり。
様々な方法で足を引っ張り、他のスタッフさんにフォローしていただく日々。
その癖、私はどんどんと情緒不安定になり(元からではありますが、より一層)、そっちの面でも多大なご迷惑をお掛けしました。

ある日ついにスタッフさんの一人からやんわりと発達障害の可能性の指摘と、そして専門機関の受診をお勧めされました。
元々「そうだろうなぁ」と自覚していたこともあり、それに背中を押されて受診を決めました。
心療内科は需要がすっごいのか、実際に予約が取れた日時は連絡日から数週間後。

で、結果は上記の通り。ASD>>ADHDの二刀流でした。
先生によれば、問診票(自作の困りごと&幼少時奇行メモを添えて)を読んだ時点であ~~となり、診察室に入り話し始めた第一印象であ~~~~となった、とのこと。
プロの方には(そして多分、浮いたモノへの嗅覚の鋭い人にも)解るナニかを醸し出しているようです。
ASDみは中等度より重いくらい、という表現をされました。
インチュニブをお勧めされて服用を開始したところです。

常識ラインがずれた人間がデリケートな接客業に就くと周囲も自分も疲弊する

長々と自分語りをしましたがここからが本題です。
こうしてASDのお墨付きをいただいた、薬局薬剤師になっちゃった私からの警告。
それが……。

常識ラインがずれている自覚がある人はデリケートな接客業に就くな!!!

です。

発達障害の方へ……でも、ASDの方へ……でもありません。
確定診断の有無や他の傾向は一旦横に置いて。
何が嫌で何が心地いいか、パターン学習で補正する前のピュアな感性が世の中の大多数とずれていると接客業で苦労するかも? ……というか、ご利用者様に快適な接客を提供できるようになるまで努力が必要になるかも? という提言です。
特に鈍感な方へずれている場合に。
想像での話になりますが、敏感な方にずれている場合はむしろ質の良い細やかな接客ができるようになるのかも? しかし、一方でご自身が疲弊しかねない気もします。

私は薬局の中の人なので薬局の話になってしまいますが、もちろん薬局の薬剤師に限った話ではないと思います。
ご利用者様が困難に置かれている看護師や介護士でもそうでしょうし、人の心の柔らかい部分に触れるビューティーアドバイザーとか占い師とか。あるいは他者の成長にダイレクトに関わる教師や保育士とか。
『接客業』と表現してしまいましたが、普通はそうくくらない職業も含めて色々想定できるかなと思います。

人の心が分からない薬剤師であることのご迷惑

具体的な例を挙げましょう。

しばらく前、SNSにて『薬剤師に病名などプライバシー情報を声出し確認されて不快だった』という旨の投稿を目にしました。
このご意見を目にしたことが当記事を執筆するきっかけの一つになりました。
……私、これ。やらかしたことがあります。

薬局で今飲んでいる薬や病気の情報を聞き取るのは『今飲んでいる薬と今回出た薬は併用かOK確認するため』という目的のためです。
お薬同士そのものはNGでなくても、その薬を使っていることから想定される疾患と新たな薬の組み合わせはよろしくない、とか。
疾患にも複数の型があり、特定の型ならNGだけど他タイプなら併用OKとか(緑内障とかにそういうケースがあります)。
NGではないけど影響が出るかも……とか、数時間ずらせば併用できるな……とか、色々なチェックポイントがあります。

で、私は「今飲んでいるのは○○メンタルクリニックの安定剤ですね!」というような内容をはきはきと発声したことがあるのです。
その後すぐ、当時の上司に「精神科にかかっているなどと周囲に聞こえるように言ってはいけない」と指導を受けました。
(※つまり、私が大ハズレな部類なだけで、大多数の薬剤師はそのようなプライバシー倫理観はしっかり持ち合わせているということです!! やるべきでないし普通しないから指導を受けたわけです)

Q.なぜそんな常識はずれなことをするのか? A.されてもいいから

掘っていきたいのはここです。
なぜ私が精神科受診を発声確認したかというと、それを知られることは恥ずかしい……という感情を私が持ち合わせていない、ということが根本にあります。
どんな病気だって、誰でもなる時はなるし、罪でも恥でもない。仕方のないこと。
風邪もがんも心の病もみんなそう。事実は事実でしかない。
……と、本気で! 思っていたのです。

この時に上司から「精神の病気にかかっていると知られると良い目で見られない風潮があるから」と指導されたのですが、私はこの空気感も知りませんでした。
家族・親族レベルの身近な方にメンタル系のお世話になった方も(知る限り)いなかったし、私の家族は精神系患者さんへの偏見を持つような人でもないから。無知すぎたのですね。

この指導により、私は『メンタル系の情報を他者に聞こえるように言ってはいけない』という規範をインストールしました。
しかし他の疾患に臨機応変に適応させることはできず……これはまた別の問題になるのでここまでにしましょう。

常識が共有できないと適切な接客ができるまでに遠回りするしその過程で迷惑を掛ける

この失敗とインストール、自身が自然に「メンタルの個人情報(あるいは、メンタルに限らず病気全般について)を知られたくない」という感情を持てている薬剤師さんなら起こしませんよね。
あるいは視座や人心への理解度が高く「自分は知られてもいいけれど他の人はそうではない、気を付けよう」と考えられる方ならば。

で、どちらでもない、鈍感な方にずれている私がデリケートな接客業についた結果、上記のようなご迷惑をお掛けしたのです。

学ぶ過程で大多数の人ならしない失態をし、ご利用者様や他スタッフさんに迷惑をかける
学んだつもりでも他のケースに適応できず似たような失敗をする
そして自分の判断に自信を持てなくなり、折れたり削れたり指示なしで動くことが怖くなったりする
元から常識ラインがずれている人間はこういうルートを辿っちゃう危険性があると感じます。
私がこの過程でご迷惑をお掛けしてきた方々には、償いようのない申し訳なさをずっと抱えています。

自分がされて嫌なことをしない、の有効範囲

自分がされて嫌なことはしない。
とても大事な基本指針ですが、個性と心掛けによっては無効化したり逆効果になったりする可能性を秘めています。
私は嫌だと思わない、だから配慮しない、と。
最初の文言がストレートに、十全に機能できるのは平均的な常識ラインの持ち主同士である場合に限られると思います。
とはいえ、これは極端な言葉いじりです。
自身の感性が世の中とずれていると実感した経験があるなら『最低限、自分がされて嫌なことはしない。でも自分が何とも思わないことでも嫌がる人はいるから学び、観察し、注意しよう』くらいに補正している方が多いのではないかと想像します。

仕事でのご迷惑とは少しずれますが、こういう常識のずれを抱えている方は多数派の『同族』にはなれないような気もしています。
仮に存在を許容してはもらえたとしても。何も言わずとも常識を共有できる者は、学ばないと――インストールや擬態をしないとその常識を持てない者を同種とは見做さない、溶け合えない。
許容してもらえれば万々歳で、個々の相性、性質や尖り具合によっては容易に排斥される。
女社会になりがちな場所にしがみついていることも関係しているかもしれませんが、そんな疎外感をずっと感じています。
私の場合コミュニティや仕事に実害を出しているので『特性だけ』に理由を求めることはできませんが。

それでも、ここで働かせてください

向いてないと自覚したならスパッと辞めるのが潔いのかもしれませんが、私はその決断もできそうにありません。
明確に他に目指したい仕事や生き方があるなどの前向きなエンジンを持つなら話は違うかもしれませんが、今の私はそうではない。
この世のどこかにあるのかも分からない、むしろないのが濃厚な適職を探して十数年やらせていただけた今の仕事を捨て無職になる……という、自分軸がなくリスクだけはたんまりある決断はとれません。
服薬も始めたので、ごめんなさい、このまましがみついて様子を見させてください。
ごめんなさい、と思いつつ働くのもどうかという気がしなくもないですが……。
苦労し迷惑をかけつつも、仕事に楽しさを感じる瞬間もある……というようなポジティブ方面の執着心もあるにはあります。

『こういう仕事を探せ!』というポジティブな代案を打ち出せない、ひたすら後ろ向きな記事ではありますが。
私と似た傾向を持ち、進路を模索している方々への警告として、あるいは非常識なことをやらかす人間の思考サンプルの見世物として、どなたかの参考になれば幸いです。

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