忘れたくない今のこと〜私たちの人生には花のような彼が息づいている〜
ウニの話をするまえに
ひとつだけ
ふと気づいたことを置かせて
彼は、おばあちゃんの
思い出話を
温かくしてくれた
前にも書いたかな
もう、どこまで書いて
どこまで書いていないか
私が出っ歯なところとか、
付き合い始めにおばあちゃんの真似をしながら
おばあちゃんが夢に出てきてさ、
「あの出っ歯の子はどこ行った??」なんて言うんだよ
って、おばあちゃんの真似しながら
付き合いたての頃、話してくれたんだよね
今でも、彼のそんなお茶目で
可愛らしい一面を思い出すと
可笑しい
あぁ あったかいな
もう、涙は出ないよ
亡くなったときに
おばあちゃんとか、愛犬がここ数年続けて
亡くなってたからなぁ…
なんて、言う人がいた
でも、わたしは最近ふと気がついた
おばあちゃんが亡くなったこと
愛犬が亡くなったことと
今、周りにいる人、遺してしまう人
は全く関係が無いのでは、ないか
今、周りにいる人、遺してしまう人のことを
大切にしたいと思っているに決まっている
そんなの、、わたしがそう信じたいだけなのだけど
彼は言った
不思議なことに、⬜︎(愛犬の名前)が亡くなったころ、⚪︎ちゃんと出会ったんだよね
わたしは、愛犬に一度か二度しかお会い出来なかった
高齢で、穏やかな感じで
ふわふわと首元を撫でてやったんだ
亡くなる前にできることは無かった
一度でも撫でてやれてよかった、
と思う
最近愛犬の体調悪いんだよね、、
って、彼は心配していて、歳だからなぁ…って
淋しそうに言っていた
最期、主人に看取られて
愛犬は幸せだったことだろう
わたしは、たくさん愛犬の話を聴いて
いただけ
うまく寄り添えていたのだろうか
愛犬、もしかしたら、あとはよろしくたのむ、
なんて思ってくれてたかも知れないけれど
君の主人を救えなかったから
ごめんなさい
だけど、ここまで書いていて
愛犬のことには
自信がなくなってきた
最後の最後まで、そばにいたから
愛犬のことは
考えた時間も多いかも知れない…
分からないけれど
とは言え、愛犬のことも
おばあちゃんのことも
そうだし
昔、別れた彼女のことも
よく話してくれていて
誰のことも悪く言ってなかったし
今思うと、彼は
グリーフを始め、
喪失をうまく扱える人だったなと思う
だから本来、うまく大切にしていたから
そちらに引っ張られる
はずが無いのだ、
引っ張られないようにして
生きてきていたのだ、
とわたしは感じる
彼の口から、聴く
おばあちゃんの話も
元カノの話も
あたたかく
きっと、彼の人生にとって
大切な人が沢山いたんだろうな
沢山愛して来たんだろうな
大切な人の話を聴くのは、
何だか嬉しかったな
喪失もたくさんあって
それでも人生の辛い日を
たくさん愛していたんだな
喪失から学んだことや得られたものを
本当に大切にしてたんだろうな、
と思った
だから、いま私は
彼のようにグリーフを
あたたかく愛していきたいと
思っている
きっと私たちも彼の大切な人生の一部として
刻まれていたなら
その、人生の一部を持ってかれたのが
グリーフの辛い原因のひとつだったり、
するのかもね
人生を切り取られたら
誰だって痛くて、苦しい
だけど、今はね
切り取られたのと別の部分に
突貫工事で展望台を建てて
家族と2人、遠くの景色が見えるようになった
ほら、新しい景色も見えるね
次はあの島にいこうか
この景色は、彼と出会わなかったら
間違いなく観られなかった
景色なんだ
時々、傷口にも薬を塗りに行って
今の暮らしはそういう感じ
私たちがあげた心は
もう、返さなくていいから
大切に持っていって、おやすみね
いまの季節だろうか、
彼と私の家族で
2人でコインランドリー行って
毛布を洗ってくれたよね
今思えば、コインランドリーなど
行ってないで
もっと、遊んでおけばよかったなんて
いや、でもあの時行ったのが
コインランドリーで
よかったのかも
コインランドリーはやっぱり最高
私の家族は
コインランドリーの場所をいくつか覚えていて、
その中には
私の知らないコインランドリーもある
地元に素敵なコインランドリーがあるんだ
なんて彼が言ってさ
3人で行って
何を洗濯したんだろう🧺
洗濯ものがぐるんぐるんと
回るのを、缶コーヒーやココアを
飲みながら
3人で見てたよね
この間、やっと家の毛布を
家族と2人でコインランドリー行って
回して来たよ
何だか、私たちの人生に
一緒に息づいているよね
あちこちに、見え隠れしてるから
また、来年の今頃
コインランドリーへ
一緒に毛布を回しにいこう
やだな、忘れられるはずが
無いじゃない
コインランドリーへ毛布を回しにいく季節
また、楽しみにしても
いいでしょうか
コーヒー豆
私の家には、
冷凍していくつかあって
彼には、自分のお気に入りの
あのお店の豆で淹れよう、なんて
いつも少しだけいい豆を使ってた
この前、久々に自分のために
コーヒーメーカーで
コーヒー淹れて
その豆でしか
出せない、懐かしい味だった
その豆は切らしてしまったけれど
その豆の袋を捨てずに
そっとしまって
今度、きっとおんなじ豆を買いに行こう
この話を書いてる間に
彼の地元のコーヒー豆焙煎のお店、
おもいだして
思わず、検索してスクリーンショットする
スーパーに売ってるドリップも
彼が昔、淹れてくれて
このコーヒー、お値打ちで
ふつうに美味しいよね〜
って、2つのティーカップに
淹れてくれたのを
パッケージを見ると、よく思い出す
コーヒー、すっかり高くなって来たよなぁ…
と思いながら、
私の生活には欠かせない
どうか
仕事のコーヒーブレイクになってね☕️❗️
と思いながら、
バサンとカゴにいれた
あ、そうそう
ギターも相変わらず
あ、いま うまいと思って弾いてるでしょ
って、お茶目な感じで昔言われた曲も
あなたに一番最初に送った曲も
あなたが亡くなってから、
たくさん励まされた曲も
随分、いま
うまいと思って力強く弾いてるよ笑
どこかで、聴いてるね
きっと
ひとつだけ、と言ったのに
たくさん、思い出とか
今の話を置いてしまった
忘れたくない今のこと
今、彼も息づいた
人生を家族と少しずつ歩んでいます
