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下僕並べ (バレエショートショート)


井伊野が某バレエ団で上演される「スパルタクス」に参加決定した。藍は嫉妬した。井伊野のような初心者でも採用されたのは、男性奴隷役の数が相当必要なのに不足しているからにすぎないと。

どうせ舞台の端っこでじっとしている役柄でしょうが奴隷の身分のスパルタクスのその下僕だという役割を忘れぬようにとアドバイスをした。

井伊野は藍の嫌味も通じない。

下僕でもいい。だって主役のスパルタクスは俺の目の前で踊ってくれるのだぜ? これってものすごい特権だろ

公演一か月前。井伊野は役を下ろされたらしい。めずらしくしょげている。藍は好奇心で慰めるふりをして、何をやらかしたのか聞いてみた。

俺と似たり寄ったりのへたくそ仲間で下僕らしく、五目並べのようにリハーサルのレッスン場でもトイレでも楽屋でも一緒につるんでいたら、お前らはいない方がマシって言われてそのまま全員がクビになった…

藍はその方が井伊野らしいと思った。そして罪悪感を感じつつも安堵した。


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サムネ画像はボリショイバレエの「スパルタクス」です。
あらすじはこちら。(文章のみ)

舞台さわりの部分のみ(動画、約18分)
本作は男性が大勢いないと舞台成立しないというのがわかると思う。発表会では男性が不足すぎてお客さん役に出演者の父親や兄弟を出す話も聞きますがスパルタクスは端役でもジャンプが必要なので無理かもですね…。


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ふじたごうらこ ありがとうございます。