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portus
文学茶釜 (バレエショートショート)
最近大きなイベントがないせいか井伊野はまた変なことを企画した。分福茶釜をバレエでやるという。半分タヌキで半分茶釜になった手製の衣装で綱渡りをしながらバレエを踊る。
突っ込みどころが多すぎて藍は黙る。でも井伊野は小さい生徒には人気で、タヌキがバレエだって~と喜んで井伊野の踊りを待っている。いつの間にか迎えに来た親たちも笑顔で待っている。奨励さんまで井伊野の道具係になって低い位置で綱を張る。茶色い服にヒゲと尻尾をつけ変なメークをした井伊野は張り切る。
さあ茶釜をバレエでやるからな!
奨励さんの笛で井伊野は踊りだす。なにあれ、アラベスクも低すぎ下手すぎ。おまけに高さ5センチの綱から落ちまいとよろよろしている…
しかし見物人からは拍手がわいた。藍はバカにしながらも、変顔で踊り続ける井伊野を見直した。観客を集め夢中にさせるのも才能の一つだ。バレエ、いや芸術とは? 哲学的な、果ては文学的な思考を促されるのも井伊野の良さになるのか。
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たらはかにさまの企画に参加中です。
今週のお題は「文学茶釜」 です。
◎◎感謝◎◎
先週のときめきトウシューズのセレクションに掲載されました。
◎◎感謝◎◎
皆様の投稿作品すべてをバレエ文学の宝物にさせていただきました。
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