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kosuketsubota
釜揚げ師走 (ショートショート)
私は散歩中に釜を背負った小人に呼び止められた。
あなたは学校の先生でしょ、この釜を持っていただけませんか?
どうでもいいぐらい普通の釜だった。持ってあげたら頭の上に掲げろという。小人は真剣な顔をしている。これは夢だと思って私は言う通りにしてあげた。
その状態で走ってほしい
ゆっくり走ると小人がもっと早く走ってくださいと叫ぶ。私は言う通りにしてあげた。不思議なことに周囲の光景が目まぐるしく変わるので走ることに飽きない。桜並木、海辺、雪原。
やがて息が切れてきた。汗が噴き出る。私はそれでも釜を挙げた姿勢で走り続けた。
小人は一緒に走りながら笑顔で話しかけてきた。
ところで今は何月でしたっけ。
12月、師走ですね。
とたんに周囲が明るくなった。
釜揚げ師走、410秒間に文字通りにやらせた人に拍手~
大勢の小人の上に、青白い冷蔵庫のような物体が睥睨していた……
私は呆然とした。NOTE界のたらはかにさんは、異世界に隠れてこんなことまでしていたのかと。
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