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konomikan
骨折祈願(バレエショートショート)
藍は踊りすぎが祟り足の小指を疲労骨折してしまった。医師からは踊りを禁じられショックを受けた。発表会やコンクールの予定があるのに無念だった。
先生からは上半身は踊れるのだから、レッスンには休まないように言われてその通りにしている。でも皆がトウシューズで踊っているのを見るのがつらい。藍は心の中で泣いていた。
そういうときを見計らったようにキャンディーを寄越すものがある。井伊野だ。
「ありがたいけれど、太るからいらないわ」
「甘いものを食べると幸せ成分がでるぞ」
「幸せ成分って」
「よく知らない。でも一個ぐらいいいだろ」
「そこまでいうなら一個だけ」
井伊野はうれしそうだ。
「俺は下手だから踊りたくても踊れない。今のお前とちょっと似てるだろ。でも骨折が治ったらお前はすぐに最前列の真ん中で踊るだろ、ずっとこの状態でいるといいなあ」
「なんて失礼な。嫌いになったからあっちへ行って」
藍は憤然としてキャンディーをもらうのを断った。
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今週のお題は「骨折祈願」 でした。
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