Photo by
rio_akiyama
警察県 (ショートショート)
真夜中の山奥でネズミ捕りをしているとは思わなかった。しかも大勢。停車させられ窓越しに警察官の集団が俺をのぞきこんだ。
スピード違反は許セマセン
素直に切符を切られて罰金を払おう。すると、彼らが俺の車のドアを開けてダッシュボードやトランクをまさぐる。拒否すると、車の中から引きずり出された。
警察県だアンタに拒否権はナイ
警察県?
ルーメン値最強な投光機に照らされ俺の顔と車だけが光り輝く。ヤバい。
不法薬物発見
銃発見
免許証も偽造だ
警察官たちから拍手が沸いた。俺の身体は警察犬と警察官に囲まれている。警察県と書かれた白黒のツートンカラーの軽トラの上に、三国志のドラマで見たような檻があり俺はそこに放り投げられた。
形態模写か、俺の声そっくりな警察官が俺のスマホを駆使して車が壊れたので来いと仲間の助けを呼んでいる。来るなと叫ぼうにも動けぬ。
警察県始まって以来の大物です! 犯罪者どもを死ぬまでイタブリマショウ!
また拍手が沸いた。
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