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老老介護のリアル #24 初めての九州縦断SL撮影旅行寝台特急「明星3号」で出発


◆初めての九州縦断SL撮影旅行

昭和48年5月14日

初めての九州遠征で、京都発21時25分の
特急寝台電車の「明星3号」に乗って、
約2週間という長い休暇を取って九州に
出発した。

今や蒸気機関車は、全国で次々と姿を
消し始めていた。

「行くなら今しかない。」

そんな焦りにも似た気持ちが、約二週間の
休暇を取る決断を後押しした。

特急電車の寝台は、なかなか眠れないので
苦手ではあるが時間と費用を節約しながら
撮影旅行に出かける情熱だけで決めた側面も
確かに有ったと思う。

撮影旅行とはいえ寝台特急に乗ること自体が
少しだけ旅情を感じさせてくれた。

「明星3号」のB寝台で列車の揺れと走行音で
眠れないままウトウトしているうちに、
下関の辺りでアナウンスがあり目が醒めた。

本州と九州では交流電気のサイクル数が違う。
だから、ここで機関車を交換して関門トンネル
を通過して九州に入る事になる。

九州に入り北九州の黒崎駅に着いたのは、
翌朝の6時30分頃だった。

朝食の駅弁を買って早速SL撮影の第一目的地
である筑豊線の中間へと向かった。



D60型22号機を上から撮影

◆九州の機関区はSLだらけだった

駅の周辺で少し撮影して、10時35分の列車で
直方に行った。

いかにも石炭の町だったらしい風情が、駅の
周辺でも色濃く感じられた。

直方には大きな機関区が有って、
「D51 10号機」「D60 22号機」を見つける
事が出来たことは大収穫だった。

近々にも国鉄の無煙火政策によって蒸気機関車
が廃止され、DD51などのディーゼル機関車
導入されるらしい。

この直方機関区もやがて無くなってしまう‥
と思ったら、車庫で休んでいる蒸気機関車の
行方がどうなるのかと寂しく悲しい思いが
湧き上がって来た。


◆今は無き北九州ユースホステル

今日の宿は、八幡の北九州ユースホステルに
予約してあり泊まる事になっていた。

帆柱山の中腹にあるので、駅から20分ほど
歩いて坂道を登らなければならない。

撮影旅行なので荷物が詰まった結構重い!

カメラバッグとリュックを背負っていた俺は
汗びっしょりになって、フーフー言いながら
やっと辿り着いた有様だった。

今日の宿泊者は、どうやら自分一人だけで
少し寂しかったが夜景がとても素晴らしく、
一人旅の寂しさを紛らわしてくれた。

最近調べてみると、もうとっくの昔に放漫経営
の為なのか閉館になっていた。

まあ確かに荷物を抱えて若者たちが駅から遠い
道のりを歩くのは「シンドイぞ~!」



室木線の旅客列車

◆雨の北九州周遊の撮影旅行

昭和48年5月16日

今日はとても憂鬱な気分だ。
というのも、朝からひどい土砂降りの雨で
風も強く最悪な天気だった。

初めの予定では田川線へ向かう予定だった。
しかし、駅に着いたら丁度通勤時間帯で、
上りの電車は超満員で乗ることが出来ない。

仕方が無いので室木線へと逆方向の電車に
乗る事にして、遠賀川9時26分発の8600の
引く列車で室木駅に向かった。

この室木線の沿線では、余り面白そうな
撮影ポイントも無さそうだったので、
室木駅で折り返しの旅客列車の出発を
撮影してからバスで直方へ行く事にした。

直方からは田川線の撮影地点のロケハンを
しておこうと思い立って伊田へと向かう。

今頃何の祭りか解らないが、駅前の神社で
町の人々が集まってお祭りの最中だった。

あれは一体何のお祭りだったのだろう?

伊田から行橋、そして若松へと列車を
乗り継いで着いたのが17時30分頃だった。

17時36分発「客745レ」がいたので、
もう薄暗くなった中を若戸大橋をバックに
一枚撮って今日は終わった。

その後、駅外れの中華料理店で中華飯と
ラーメンで腹ごしらえをして今夜の夜行で
南九州へ向かう為小倉まで戻る事にした。

気になって後から調べてみたら、「伊田祭り」
というお祭りで、毎年5月の第3土・日曜日に
開催される「風治八幡宮 川渡り神幸祭」
通称だという事らしい。

「450年以上の伝統を誇る福岡県五大祭りの
一つで、勇壮な水合戦が見どころです。」

無知な俺は、少しだけ恥ずかしかったが、
この雨では、お祭りじゃ無くても水浸しに
なりそうだった。

次回
老老介護のリアル #25
九州縦断の夜行列車とウイスキーのコーラ割り

まだ続きます。

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