【ショートショート】メロンパンを齧りながら思うこと──基本構造【前編】
3時のおやつ。
近所のパン屋の、やみつきになるメロンパン。
一口かじると、露わになった構造に見とれてしまう。
外はカリカリ。
中はフワフワ。
──これは、まるで地球の構造と同じだ🌏
地表はカリカリ、マントルはフワフワ。
さらに「土」という漢字のかたちを思い浮かべる。
上に飛び出た縦棒は茎を表し、二つの横棒に挟まれた部分は根。
上の横棒が地表面で、下の横棒が岩石面。
つまり、地表のごく浅い層を二本の横棒で表している。
その間に植物は根を張り、水と栄養を吸収する。
そして、土の基本構造を見てみると──
土 = 砂+粘土+腐植(ふしょく)。
最後の「腐植」とは、生物の死骸。
微生物に分解された動植物の残り香ともいえる暗褐色の物質。
だから土は、僕らと同じ。
「宇宙のカケラ」でできているように、
土も「生命の星・地球のカケラ」でできている☺️
ここで思い出すのは『風の谷のナウシカ』。
腐海(ふかい)は瘴気を放つ恐ろしい森だけど、実は「汚染された大地を浄化するために生まれた生命体」であり、原作ではその瘴気は「純粋な酸素」だと示唆されている。
人間が汚染環境に適応しすぎたため、清浄な酸素を呼吸できなくなってしまった──
そう考えると、腐海は「地球の治癒力」の象徴とも言える。
地球の生命の始まりを辿れば、最初は酸素を毒とした嫌気性の微生物から。
やがて進化の過程で酸素を取り込むようになった。
つまりナウシカの世界は、永劫回帰のサイクルを描いているのかもしれない。
人類もまた、再び酸素に適応していく未来を。
──そんなことを考えていたら、メロンパンは僕の腐海の奥へと消えていった。
そして、この思考遊びも、ひとまず終焉を迎える。

