永久輝せあ礼賛
永久輝せあは宝塚花組のトップスターである。私はそんなに永久輝せあが好きというわけではない。ファンの方には失礼だと思うが、宝塚全体をゆるっと観劇しているゆるファンの私にとって、永久輝せあは可もなく不可もない存在だった。
昔めちゃくちゃハマってたトップスターがいて、宝塚友の会に入っているものの、その方が退団して以降は「いいな」レベルのスターはいても熱狂っていう感じにはなっていない。私にとって熱狂っていうのは同じ公演を何度も見たり平日に仕事を休んでしまったり、いきなり弾丸遠征してしまうみたいな状態を示す。
で、熱狂が落ち着いて以降はとりあえず友の会で全部の組に申し込んで、当たったら行くスタンスで、その流れでけっこう花組を観てるんですよ。友達が柚香光のファンだったのと、けっこう友の会でもチケットがとれるので。
永久輝せあがトップになってからは大劇場は全部当たっている。これは私が豪運というよりは、取れやすいという事実がある。エンジェリックライも悪魔城ドラキュラも、初日があいた後も平日は少し余裕があった。
そんな私から、声を大にして言いたいことがあります。
それは、永久輝せあのパフォーマンスがめちゃくちゃすばらしいってことです。毎回予想を超えてくるの。やべー。毎回思ってたよりこの公演いいじゃんってなるの。それはもちろん演出とか脚本とかあるわけなんだけど、演者の力で物語に説得力とトキメキをONしているのは間違いないんですよ。そんなに好きじゃないけどもはやその実力に屈服してしまうんですよ。
特に永久輝せあがすごいのは「陰のある色気」。悪魔城ドラキュラはゲームが原作のややチープなシナリオだったのだけど(ゲーマーの友達は再現ぶりに感動していた)、アルカードの陰のある色気がドラキュラだという説得力とトキメキを生んで、めちゃくちゃ魅力的な舞台になっていた。冬霞の巴里でも陰のある男が上手いなって思ってたけど、男役としての実力が増して色気がエグい。
そして、満を持して「蒼月抄/EL DESEO」です。
いや、もう参りました。男役としての成熟期、ピークの永久輝せあの魅力が嫌というほど堪能できます。滅びの美学の中で抑えた闘志を燃やすひとこ様最高。滅びの影がある中で夢を語る姿が泣ける。脚本も押さえるべきところを押さえた破綻のないシナリオなので後半は号泣しっぱなし。
もちろん聖乃あすかも極美慎もクソかっこいいんだけど、永久輝せあのMAXを迎えつつある男役としての魅力が爆発していました。
ショーでももちろん、1人で色気をふりまくダンスを踊るひとこ様(愛がメロメロ的な歌を歌いながら踊り、目があった人全員の思考力を奪っていた)にぽーっとしていたら客席降りでいつの間にか至近距離に降臨されていた。動揺のあまりオペラグラスを落としました。クンバンチェロではもはや神々しく、星空美咲ちゃんの首筋に顔を埋める仕草に鼻血が出そうでした。
結論を言います。
目撃せよ!!
すべての人は永久輝せあの今の最高の輝きを、実力を、熟達を目撃してほしい。本当にかっこいいから!!好みとか関係無いから!私とか別に好きじゃないとか言っちゃってるのに頭パーンてなってるから。ついでに聖乃あすかと極美慎もかっこいいよ!特に今回お話もショーもいいから初めての人にもオススメ。
このキラキラは永遠じゃないから、より強く輝いている気がする。生の舞台をぜひ見てほしいなあ。私ももう1回見たいよ!
