MLBに行っても良さげな野手は誰か?
率直に言って、私は今のトップクラスの野手=打者は、MLBに行かない方がいいと思う。
そりゃ一生楽に食っていける金は手に入る。それこそが「アメリカンドリーム」だから、彼らの選択を非難する気は毛頭ないが、積みあがるNPBの歴史を考えると、本来なら安打や本塁打のランキングの上位に来るはずの選手のNPBでの数字が目減りするのは、複雑な気持ちにならざるを得ない。
せめて行くからには、そこそこの成績を残せそうな選手に行ってほしい。
日本ハムの田中賢介とか、ロッテの西岡剛とか、こりゃ無理でしょうみたいな選手ではなく、通用する可能性がある選手に行っていただきたい。
私なりに現役選手で「良さげ」な選手を11人選んでみた。

サトテルと森下
佐藤輝明はもう行くのが既定路線のようだ。当代一の長距離打者で、昨年、明らかに打球速度が上がり、飛距離が伸びた。
オールスターでのホームランダービーでの打球は他の選手とは別物だった。

ただ、佐藤は左打者で左投手にやや弱いうえに、三振がやたら多い。要するに村上宗隆の同じ系統なのだ。さらに三塁守備もネックになる。佐藤はおそらく、ドライブラインやネクトベースみたいな施設でバイオメカニクスを突き詰めているだろうが、ここから成長できるか、だろう。
私はそれに比べれば、森下の方が可能性があるのではないかと思っている。
右打者で、懐の深い好打者であり、何より選球眼が良い。おそらく「化ける前」の段階でこの数字を挙げているわけで、この選手が佐藤に代わってリーグトップ打者になれば、可能性はあるだろう。右翼手というポジションも含め、鈴木誠也よりも期待できるのではないか?

岡林と柳町、西川、牧
難しいと思うが「行くかもしれない」と言う選手だ。
岡林は今季最多安打。スピードスターになりつつあるが、こういうタイプでMLBで通用したのはイチローだけ。青木宣親はもっと確実性が高かったし、厳しいだろうと思う。

柳町は当代一の選球眼の持ち主だが、とにかく打球が上がらない。ライナーしか打てない打者なので、NPBなら1番や6番でそこそこやるだろうが、MLBではレギュラーは厳しいと思う。慶應から行ったメジャーリーガーはいないから、期待感は高まるだろうが。

西川もスピードスターだが、選球眼もあり、伸びしろを感じる打者ではある。外野守備もトップクラスだ。しかしリードオフマンとして活躍するかと言うと、そこまでのレベルではないという印象だ。

牧は球団にMLB挑戦を訴えたようだ。当代一の中距離打者であり、バットコントロールは抜群。同学年の佐藤輝明がMLBに挑戦するとなれば、実績的に上回る牧は挑戦したいだろう。
しかし牧は、このところピークアウトしかかっている印象がある。二塁が厳しくなってきているのもそれを感じさせる。

日本ハムの3人
成績的には全然だめだが、いわゆる「伸びしろ」「ポテンシャル」と言う点で日本ハムの3人は「次の次」の可能性を感じさせる。
万波は現時点でもスイングスピードはトップクラスだ。選球眼はNPBでも下の方だが、身体能力は抜群で、外野手としても通用するのではないか?

同じアフリカ系のハーフで、年齢も同じだが、水谷は広角に打ち分けることが出来る打者で打率が高い。ただ彼も選球眼に難がある。

ジェームズ野村もスイングスピードが速い好打者で、伸びしろを感じさせる選手だが、内野守備はまずいので外野に回るだろう。

問題は、新庄監督が、清宮幸太郎とレイエスを除き、彼らのクラスでもフル出場させないことだ。成績がなかなか伸びない。
オコエ瑠偉のように、自分から退団してMLB挑戦する選手が出てくるのではないか?
大穴の二人
周東は育成上がりで打つ方は全く期待されていなかったが、このところ極めて勝負強い打撃でも貢献している。
ひょっとして、あの抜群の快速がMLBでも通用するかもしれない。

リチャードは、昨年ポストシーズンの時期にテスト的に公開された「NPB+」で打球速度(Exit Velocity)が190㎞/hを記録した。MLBでもクルーズ・オニールや大谷翔平など数人しか記録していない空前の記録だ。
コンタクト率は15%とリーグ最低クラスだが「素材」と言う意味では、捨てがたい魅力がある。
ここから確実性を上げていくことが出来るかどうか?
ただMLBにもこの手の「大型扇風機」は、いる。面白いのではないかと思う。

投手と比べても「太鼓判」を押すことが出来る選手は非常に少ない。
私は長打力は大前提として、右打者、選球眼、外野守備能力をポイントに上げたい。
