「佐々木朗希世代」の今
21世紀最初の年度、つまり2001年4月1日から2002年4月2日生まれのプロ野球選手を「佐々木朗希世代」と呼ぶことに違和感がある人は多いだろう。私もそうだが、今のところ、そうとしか呼びようがないのでそう呼ぶ。
昨日の京セラドームで、この世代のオリックスの紅林弘太郎と中日の石川昂弥がそろってホームランを打ったが、この世代のNPB選手の昨日までの「成績」を見てみよう。
野手一覧
この世代の現役野手は41人、これに一軍出場記録があってすでに引退した3人を加えた44人の成績一覧。
誕生日順

すでに2000以上打席に立っている選手がいる一方で、一軍出場が果たせていない選手もいる。
最多試合、最多打数、最多二塁打、本塁打は昨日の交流戦でホームランを打った紅林弘太郎

既にベストナイン(23)、ゴールデングラブ(25)1回、リーグを代表する大型遊撃手だ。
最多安打は中日の岡林勇希、最多安打2回、外野手としてベストナイン3回(22,23,25)、ゴールデングラブ4回(22~25)。現代の安打製造機と言える。今季は右太もも肉離れで、出遅れている。一昨日のファームリーグで。

続いてヤクルトの長岡秀樹。パの紅林に匹敵するセの遊撃手。最多安打1回、ベストナイン(24)、ゴールデングラブ(22)、リードオフマンとして活躍したが、25年はひざを痛め戦線離脱。
今季は復活している。これもヤクルト好調の一因だ。

そして石川昂弥。地元東邦高校からドラフト1位で中日へ。主力選手になると期待されたが、規定打席到達は23年だけ、25年はわずか22試合の出場にとどまった。
今季はスタメンに復帰し、昨日一発を打った。

高卒の選手がそろそろ明暗が分かれる中で、大卒の選手は今から世に出つつあるところだ。
明治大学からドラフト1位でロッテに入った上田希由翔は昨年の石垣キャンプでは三塁を守り、中軸を打つことが期待された。

しかし彼はレギュラーを取れず、今季は一塁を守っている。
青山学院大からドラフト3位で楽天に入った中島大輔は、俊足の外野手として売り出し中だ。仲間のライターと同じ名前、いつも「文章も書きながら偉いなあ」とか一人ぼけている。

大卒ではまだ決定的なレギュラーは出ていない。今年あたりは出てくるのではないか。
U18ワールドカップ
この世代で印象的だったのは2019年、WSBCU18ワールドカップ。韓国、機張で行われた。4面のダイヤモンドがある日本にはない広壮なグラウンドだった。
前にも紹介したが、このときの日本代表の中心の高校3年が2001年世代だった。

佐々木朗希の明るい顔が印象的だ。
何試合か見たが、森敬斗のはつらつとしたプレーが印象的だった。

それと、遠藤成。本来内野手だが、この大会では外野を守っていたが、味方投手に「ピッチャー走っているよ!」「最高だよ!」と実に気持ちのいい声を送っていた。

これはいい選手になるなあ、と思ったのだが二軍で好成績を上げるもなぜか一軍昇格なく戦力外。
オリックスに育成で入った。しかしまだ一軍昇格を果たせていない。

U18の頃は紅林よりも評価が高かったのだが。
投手一覧

現役では47人、それに一軍成績を残して引退した選手が一人、MLBに移籍した佐々木朗希。西純矢が両方に名前がある。
世代トップと言うのは抵抗があるが、圧倒的なインパクトを残した佐々木朗希。

ただ勝ち星で言えば、すでに仲の良い宮城大弥がはるかに追い越している。
今年の開幕投手

WBC帰りだったが、既にこの時、本調子ではなかった。左ひじ側副靱帯の損傷で戦線離脱。この5月20日、大谷翔平の執刀医でもあるニール・エラトラッシュ医師の執刀でトミー・ジョン+インターナルブレースの「ハイブリッド手術」を受ける。これは彼が「MLBに行く」ことを前提としている。
星稜高出の奥川恭伸は、U18ワールドカップでは光っていた。投球もさることながら、チームへの気遣い、頭の良さが見て取れたが、コロナ感染や体調不良もあり、ずいぶん遠回りした。
今春の浦添キャンプで

まだ出てきていないが、西武のシンクレアも気になっている。カナダ出身の日系二世だが、MLBではなくNPBを夢見て徳島インディゴソックスに進んだ。実績的に厳しいかと思ったが、2023年育成1位で入団した。
この時に、同じ徳島から独立史上トップタイの2位で阪神に入団した椎葉剛も同世代。三木ハウスでの評価が低かったことを怒っていた。
ドラフト会見で、前列中央が椎葉、その後ろがシンクレア

シンクレアは昨年のジャパンウィンターリーグでも見たが、浮上の兆しはない。椎葉は藤川監督の覚えめでたいが制球が定まらず「時間がかかる」と言われてしまった。
24年の姫路でのフレッシュオールスターで

ダイナミックなフォームだが、これも同世代の日ハム進藤優也に左翼席に運ばれた。

救援ではロッテの横山がすでに救援陣の柱だ。以前は先輩の益田直也と、フォームやタイミングがそっくりだったが、少しずつ独自色が出てきた。

見てきた選手の話をし出すと、とりとめがなくなる。
野球に詳しくない人には、全然面白くないだろうと思いつつ楽しんで書いてしまった。謝謝
