紹介【博多のロックバンド】第五回 「HEDGEHOG(ヘッジホッグ)「型」に嵌らず、真剣に遊び続けること、そしてその先に見えること」 ーー「思想の科学研究会 年報 やまびこ」より
博多のロックバンド、第五回は HEDGEHOG(ヘッジホッグ)です。
強烈なサウンドで聞くものを圧倒するHEDGEHOG
ロックンロールの豪速球を投げに来たんだ
ロックンロールの豪速球を投げにきたんだ!
「トビウオ・ハング・グライダー」より
その魅力と活動を支える強靭な背骨に、筆者は近づこうとする。

以前、「千葉博・追悼ライブ」に、HEDGEHOGは出演していた。このハリネズミを意味するバンドは、あからさまに迫力ある演奏力の中で、それだけでは語れない「何か」一筋縄では捉えられない「凄み」を、いくつもの引き出しを、まだ隠し持っている印象だった。涙を嫌う「千葉さん」のためにと、破天荒な陽気さで場を盛り上げる姿。「魂の投げっぱなし」を公言するこのバンドの本質を感じる。 ーー本文よりーー

HEDGEHOGが主催する「年一快」というイベントがある。ゴールデンウイークの五月三日に福岡市内のCBで、まさに年一回だけ開くという。2002年に始まり。コロナ禍でやむなく中止になった一年を除き、ずっと継続しているという。実はそういうルールを決めているわけではないそうだが、「年一快に共演するバンドは一度しか出演できない」といわれている。これまで二十一回を開催してきて、結果として重なるバンドはないので、六十三組のバンドが出演してきた。地元のバンドはもちろん、見ると東京、神奈川、大阪、北九州、長崎、熊本からも呼んでいる。
==中略==
こういったイベントを自分たちで主催して企画することは、微に入り細を穿つ苦労を伴う。日程・時間・料金の設定、会場の確保はもちろん、バンドとの出演交渉や会場との連絡・取り決め、ギャラの配分から、打ち上げの設定までをやり切る。たったの一回だけでもたいへんなことなのに、シリーズとして二十一回も続けること。そしてどの回でも、自分たちの演奏に手を抜かず全力でやり切り、きっちりと締める。とんでもなく素晴らしいことなのだが、それを自慢するでもなく自然体でこなしてしまう。 ーー本文よりーー

君が思っている以上に
君は遣っている 考えすぎずに
車に乗って隣町
空には星と月 明日こそ好い日に為れと
車に乗って隣町
小さな頃から変わらず 何十年と願う
「車に乗って隣町」より

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