なぜPOPOPOは数億規模の大爆死を遂げたのか
もう(といっても、まだ4日ですが)POPOPOが終わってることに対してみなさん異論はほぼないでしょう。
配信機能は同接の最大が50人、通話についてもセルランからは圏外(150位越え)で通話する相手もいない散々な結果です。
そんななかPOPOPOのインタビュー記事が公開されました。
初動の宣伝の様子から気合が入っているなとは思っていましたが、「足掛け8年かけて作り、70人規模のプロジェクト、数億から数十億の開発費」とかなり本気のプロジェクトであったことがうかがえます。
つまり、開発の都合でうまくいかなくて理想のものが作れなかったというわけじゃなくて、「全力で間違えた方面に突き進んだ結果」のプロジェクトだということです。
じゃあどこで間違えたのかな?といえば、これも皆さん、いくらでも意見は出てくると思います。なぜそうなってしまったのか考えてみました。
まず一番は、「ニーズの把握不足」です。
先ほどの記事によると、どうも子供がLINE通話をしている様子から着想を得たようです。
自分の息子を見ていて気づいたことがあったんです。学校から家に帰ってくるとまず最初にLINEの通話で友達とつないで、家の中をうろうろしながらずっと音声はつなぎっぱなしなんですよ。で、歯磨きしたり、明日の宿題をやっていたりと。
なんだか無味乾燥ですよね。
意外とエンタメに振り切った個人通話のサービスってないなと思ったんです。ニーズはあるのに通話に特化したツールがないから、この辺ひょっとして穴場なんじゃないの? っていうのがまずあった。
こんな身近にユーザーがいたなら、この息子に聞いてみればよかったんじゃないかな?って思います。「ねぇ、LINEに足りないところある?」って。
たぶんないって返ってきたと思います。もしくは長く通話しているとスマホが熱くなるとかそんなんでしょうか?
すくなくとも画面が無味乾燥で寂しい、なんて返事はかえってこなかったでしょう。だってその間、歯磨きして宿題やってるんですから。
ここが致命的だと思います。
だって既存のプロダクトを上書きしようとしたらそのプロダクトで出た不満を乗り越えるように作るべきじゃないですか。じゃないと不満を持たないユーザーはわざわざ動かない。
でも、この人は「画面が無味乾燥で寂しいはずだ」という存在しないニーズを勝手に妄想で作り上げている。通話アプリにそんなことを気にするひとはいてもごく少数です。どちらかといえば発熱とか重くなるとかそっちを心配する人のほうがよっぽど多い。
ていうか、穴場っていってますけど、だれもLINEと戦おうなんて愚かな考えを持たなかっただけでしょう。

しかもこの音声通話については
>おじさん世代にはわからないのですが、
と書かれています。
自分がわかっていない範囲で戦おうって…。
二番目は「過去の事案の検証不足」です
よくClubhouseと比較されるPOPOPOですが、記事中にもClubhouseから着想を得たことが書かれています。
その次は2021年で、やっぱり音声なのではという話になった。その頃に「Clubhouse」(ホストらの音声会話を楽しむSNSサービス)が一回盛り上がっていた
あとは先ほども触れたClubhouse。盛り上がったあとにシューッと萎んじゃいましたが、一度盛り上がった事実自体はあって、維持には失敗したけど一瞬、市場を開拓しそうになったんですよね。これもやっぱりニーズがあるから、じゃあうまくサービス設計したら面白いものになるんじゃないの?っていうのが最初の発想です。
これは記者もいまいちなんですが、ここをもっと深堀りしてほしかった。
つまり、Clubhouseはなぜ盛り上がって、なぜしぼんだと考えているのか。じゃあどうするべきなのか。
それを聞いてほしかったです。
盛り上がったという事実があるんじゃなくて、一過性ですぐしぼんだという事実があるんですよね。当然そこについてはただ真似るんじゃなくて、相当深い検証が必要じゃないか。と思いますが、出来上がった製品を見てもあまりその痕跡を感じませんでした。
あとそもそもMMORPGだったり、VRChatだったり、大勢が集まる「場」の提供をになっていたものは歴史にずっとあるんですよね。そこにあるもの足りないものをどう検証しているのかも気になりました。
最後は、「間違えた二人が相互に肯定しあいながら作られた」ことかなと。
──いや、なんかその辺を川上さんも語られてて、本当にチーム内でブレがないんだなと思いました。
MIRO そう、川上さんと本当にずーっと議論しながらつくってきたので、まったくズレはないです。
残念なことにめちゃくちゃずれた二人が手を取り合って作っているんですよね。
一人だけならどっかでか踏みとどまることもできたでしょうが、二人となると止まれないですよね。だから起きた悲劇だと思います。
これは、天文学的にたまたまズレた二人が出会っちゃったのかもしれませんが……まぁ普通はそうじゃないですよね。まともな意見を言ってくれる人をひたすら排斥した結果なんじゃないかなと邪推してしまします。
あ、あと単純に遅すぎましたね。コロナ窩でもだめだったでしょうがそれにしても。
しかし、数億規模の大爆死って人生で一度も経験できない人がほとんどじゃないですか。川上氏は確か過去に、テクテクテクテクにもかかわっていて、その時にも7億の大爆死を遂げているんですよね。そんな経験が人生で二度できるってある意味すごいなって思います。
羨ましいかといわれるとうーん。。。
