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Fujifilm XF10 を買いました。

 お散歩メインの時だとか、あるいはお店を巡る時だとか。そんなときに、私の使っていたX-T5は、少々大きすぎた。

 なので、ポケットに入れられて、まともに写って、古すぎない、それでデザインも良い感じなコンデジを探していた。

 まず最初に思い浮かんだのはRicoh GRIIIだったが、今や相場は25万円とか。X-T5がもう一つ買えてしまう。

 次に考えたのは、SonyのRX100シリーズか、FujifilmのX70のどちらか。
しかし前者はデザインがあまりピンとこない。レバーで伸ばすタイプのズームもあまり好きではなかった。一方のX70はデザインも良く単焦点だったが、さすがに古さが気になった。


ここで候補に挙がってきたのは、Fujifilm XF10である。

2018年発売で、相場は10万円台前半。
35mm換算 28mm相当の単焦点レンズを持ち、画素数は2424万。
解放F値はF2.8。

 ポケットに入るし、この見た目。行き過ぎたほどシンプルなこの見た目。
創作物で描画されるカメラのようなこのシンプルさ、ちょっと見続けているうちに、なんだか気に入ってきてしまった。このあまりに特徴や装飾の少なめな外観は、モダニズム建築をも想起させる。


 解放F値でもちゃんと写るし、コントラストの激しいところでも飛ばないし、良いカメラだ。

 なんでもボカして撮影したくなる私は、条件の一つに「F2.8以上の明るさのあるレンズが搭載されていること」を挙げていた。この条件さえなければ、もっと安いコンデジはいくらでもあったろうに……。


しかし、やっぱり妥協しなくて良かったと思う。ボケるとたのしい。


 普段Fujifilmを使っている人間である以上、X100シリーズも検討した。X100Vはカッコいいと思う。でも、ポケットに入らないんだ。X100よりもっと小さいこのカメラ、やっぱりポケットに入るというのは最高なのだ。


 逆光では、こんな感じである。ちょっとフレアが出ているけれど、他のところを見てみれば、むしろ頑張りすぎているような気もしてくる。

 そもそも、普段使っているレンズはXF35mm F1.4。神レンズとか言われつつ、光学性能を見てみれば、ゴーストはすごいし、フリンジはすごいしで、なかなか扱いずらいレンズでもある。

 その点このコンデジについているレンズは、最近のFujifilmが作ったよいレンズなので、むしろX-T5にXF35mmを付けて撮るより、信頼できるのである。

 このあたりから、サブカメラというより、「メインカメラ2」という立ち位置で運用した方がいいのでは……と思うようになった。


 フィルムシミュレーションの機能も、ちゃんと搭載されていて、クラシッククロームまでなら使える。クラシックネガやReala Aceは使えない。私はクラシッククロームとAstiaをよく使うので、それさえあればいいと思う。


 不満点を考えてみる。私は映像もやっているので、綺麗な動画が撮れればもっとよかった。でも、GRでも動画はそんなにだし、Vlogcam以外のコンデジに映像の質を求めてはいけないとは思っている。一応言っておくが、XF10の動画性能は、この時代の他のコンデジや、大抵のエントリークラスのミラーレス一眼機と同様、カスカスである。あくまで、写真機だ。

 あとは、もうちょっと早いシャッタースピードがあれば、日中もF2.8で撮れるのにな~とは思う。でもそんなものを求めだしたら、それこそ25万円とか、そんな値段になっている気もする。十分だ。

要するに、不満はほとんどない。


 住宅地とかを撮り歩くときには、コンデジが一番いい。ポケットに入れていれば普通の通行人だし、カメラを出してもギョッとされない。心が安らかである。カフェで食べ物を撮る時とかにも、コンデジはいい。


 あまりに知名度が無く、使っている人も少ないため、作例もあまり出回らない、このXF10という機種。

 GR IIIが終売し、中古の相場も高騰している今、GRの替わりを追い求めるなら、Fujifilm XF10はよい選択肢になるだろう。市場にあまり出てはいないけれど、見つけたらそのまま購入してみてはいかがか。


(写真はすべて御所市にて撮影。一部軽いレタッチを掛けています。)


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