Photo by
neko_neruko
頭の片隅に、居候する考えがある
半年前から、頭の片隅に住んでいる考えがある。
追い出す理由もないけれど、
住ませる理由も、特にない。
いや、むしろ頭の中のRAM使用料を払ってほしいぐらいだ。
たいてい、思い出すのは決まって夜だ。
歯を磨いているときとか、
布団に入ってスマホを伏せたあととか。
昼間は、わりと平気で忘れている。
仕事のメールを書いて、
冷めた紅茶を飲んでいるあいだは、
余計な考えが動き出す余地がない。
でもその正体ってなんなんだろうか?
名前をつけようとすると、少しずつ形を変える。
不安とも違うし、野心と呼ぶほど立派でもない。
何かを始めたい気もするし、
今のままでも困ってはいない気もする。
だからたぶん、
これは欲望というより、
生活にできた小さな隙間みたいなものだ。
これは、
人類全員に配られている暗さのひとつだと思う。
普段は見えないし、
わざわざ照らす必要もない。
ただ、夜になると、
そこにあることだけは分かる。
はよ使用料を払ってくれ。
