満員電車の朝リーマンは、死んだ目をしていた。
大小関係なく、人それぞれ
"夢"というものを持っている。
自分の小さい頃の夢は仮面ライダーだった。
幼少の頃入院していた時期があり、週に1度、
父が仮面ライダーのグッズを買ってきてくれていた。
今でも思い出すと泣けてくる。
父の優しさと仮面ライダーが僕を救ってくれていたのかもしれない。
中学・高校では、数学の先生になりたかった。
単純に数学を教えることが好きだった。
とあるきっかけで、今の無難な仕事に就いているのだが、なんだかしっくりハマらない。
みんなそうなのだろうか、。
ハマっているように見せかけていて、
ただただ我慢しているだけなのだろうか?
昔から、心地よい"空気"が好きだった。
空気の"風味"は、そこで出会った人や物事を
思い出させてくれる。
ゆったりとした時間、時の流れ。
自然こそが、"神様が人間にくれた贈り物"だと感じる。
できることなら、タンポポのように清々しく生き、さっぱりと散るように逝きたい。
誰の目にも止まらないところで。
時間・人間関係にも縛られないところで。
夢は平等に配られるらしい。
確かにそうだ。夢を語るだけならお金なんて必要ない。
しかし、語っているうちにいつのまにか忘れていることがほとんどだ。
僕が見た、夢を与えられたはずの朝リーマンたちは確かに死んでいた。呼吸をしながら死んでいた。明らかに。
回復の見込みは残念ながら無さそうだ。
それでも人生はとりあえず続くらしいのである。
また荒波の世界へと身を放り出す。
まだ僕らの人生は0章目らしいのだ。
john
