エコロジー畝とは
“生草”を活かして、3ヶ月で土に変える設計。
草はゴミじゃない。
そう思っていても、現場ではまだ違う。
刈った草は袋に詰めて、処分する。
落ち葉も同じ。
一方で、畑は肥料を買って作る。
本来つながっているものが、
分断されている。
そこでつくるのが「エコロジー畝」。
地域のいらないものを積んで、
畝にする。
ただそれだけ。
でも一つ、問題がある。
生草だ。
水分が多い草をそのまま入れると、
ガスが出る。臭う。腐る。
だから「生草NG」と言われることも多い。
これは半分正しい。
でも、もう半分は違う。
問題は「草」ではなく、
状態と設計にある。
エコロジー畝は、
ただ積むだけではない。
発酵する構造をつくること。
ここが本質。

■ 基本構造(改良版ミルフィーユ)
下から順に積む。
① 木・枝(通気層)
② 乾いた草・落ち葉
③ 半乾きの草(ここが重要)
④ もみ殻(バランス調整)
⑤ ボカシ・米ぬか(発酵の起点)
⑥ 段ボール
⑦ 土(フタ)
この順番には意味がある。
一番下の木や枝は、
空気と水の通り道を作る。
ここがないと、
全体が詰まって腐る。
その上に乾いた資材。
落ち葉や枯れ草は、
水分を吸い、空気を含む。
そして、生草。
ここが今回のポイント。
■ 生草は本当に使えるのか?
結論はシンプル。
👉 そのまま大量投入はNG
👉 設計すればOK
やるべきことは一つ。
半乾燥させること。
刈った草を、1〜3日干す。
完全に乾かさなくていい。
しんなりするくらいでいい。
これだけで、
水分が抜ける
腐敗リスクが下がる
発酵しやすくなる
さらに重要なのは、比率。
👉 生草:乾いた資材 = 1:2〜3
これを守ると、
ガスはほぼ出ない。
そして、生草は必ず「中」に入れる。
表面に出すと腐る。
中に入れると発酵する。
■ 発酵のスイッチ
ここでボカシや米ぬかを入れる。
量は少量でいい。
役割は「栄養」ではない。
👉 微生物のスタートダッシュ
ここが動くと、
全体の分解スピードが一気に上がる。
■ 飛ばさない設計
積んだ有機物が飛ぶ問題。
これも設計で防げる。
① 段ボールで一度フタ
② その上に土を5〜10cmかぶせる
③ 最初にしっかり水をかける
これで、ほぼ安定する。
さらに表面に
もみ殻や落ち葉を軽く乗せれば、
乾燥防止にもなる。
■ 3ヶ月で使うためのコツ
時間短縮にはコツがある。
・資材を細かくする
・水分をしっかり保つ
・押し固めすぎない
・微生物を入れる
この4つで、
👉 1〜3ヶ月で使える畝になる

■ 最初に植えるもの
いきなり繊細な野菜は避ける。
おすすめは、
さつまいも
かぼちゃ
モロヘイヤ
強い作物から始めると、
失敗しない。
■ エコロジー畝の正体
これは農法ではない。
「流れ」をつくること。
草が捨てられる
↓
集まる
↓
積む
↓
発酵する
↓
土になる
↓
食べる
この流れを戻すだけ。
循環は、難しくない。
むしろ今は、
分断されているだけ。
それをつなぎ直す。
ただそれだけで、
畑は変わる。
ゴミだと思っていたものが、
土になる。
土が、食べ物になる。
この変化を、自分の手でつくる。
まずは一つ、やってみる。
小さくていい。
そこから、全部始まる。
Good luck.
