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耕作放棄地の新しい活躍 エコロジー畝について



「草って、ゴミですよね」
そう言われることが多い。
草刈りをして、袋に詰めて、捨てる。
落ち葉も同じ。
集めて、燃やすか、処分する。
当たり前の風景。
でも、ふと思った。
それって、本当にゴミなのか?

一方で、耕作放棄地。
トラクターがないと、整地できない。
人の手ではどうにもならない。
草は伸び放題。
土は固まり、水はけも悪い。
「ここを畑にするのは無理」
そう思われている場所。

でも、この2つ。
実は、つながっている。

捨てられている草。
使われていない土地。
この2つを掛け合わせたら、どうなるか。

答えはシンプルだった。
「積めばいい」

草や落ち葉、残渣を
そのまま畑に積み上げる。
高く、盛る。
レイズドベッドのように。
でも、木枠はいらない。
ただ、積むだけ。

中では、発酵が始まる。
微生物が動き出す。
草は分解されて、土へと変わる。
時間をかけて、ゆっくりと。

やがて、それは「畝」になる。
最初はただのゴミだったものが、
野菜を育てる土に変わる。

これは特別な技術ではない。
むしろ、自然の当たり前。
森の中では、ずっと起きていること。
落ち葉が積もり、分解され、
新しい命が育つ。
それと同じことを、
畑でやるだけ。

ここで、もう一つ気づいた。
これ、地域でもできるんじゃないか?

草を捨てる人がいる。
落ち葉を処分する人がいる。
それを「ください」と言うだけ。

「農薬を使っていない草、引き取ります」
「落ち葉、資源として使います」

それだけで、流れが変わる。
ゴミだったものが、資源になる。

持ってきてもらった草を、積む。
発酵させる。
やがて畝になる。
そこから野菜が育つ。

そして、その野菜を食べる。

外から肥料を買う必要も、ほとんどない。
こまめに肥料を入れる必要もない。
自然の力を、そのまま使うだけ。

これが、いわゆる「菌ちゃん畝」に近い考え方。
でも、少し違う。

「地域のいらないものを使う」
ここがポイント。

ただの農法じゃない。
これは、仕組み。

捨てる → 集まる → 積む → 発酵する → 育つ → 食べる
この流れを作るだけ。

循環って、難しいイメージがある。
でも実際は、そんなことない。
ただ、流れを整えるだけ。

むしろ今は、その流れが分断されている。
草はゴミとして捨てられ、
土は痩せて、外から肥料を買う。
本来つながっているものが、
バラバラになっている。

それを、戻す。
ただそれだけ。

この方法は、初心者にも向いている。
特別な技術はいらない。
トラクターもいらない。
あるのは、草と時間だけ。

農家にとってもメリットはある。
コストが下がる。
土が育つ。
持続できる。

そして何より、楽しい。

ただの草が、土になり、
野菜になる。
その過程を見ることができる。

「自分たちで育てたものを食べる」
その感覚が、少しずつ戻ってくる。

これからやってみる。
小さくでいい。
まずは一つ、積んでみる。

そこから、全部始まる。

Good luck.

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