小学校の図書室で出会った戦争の現実
#きおくをつなごう 企画に参加して
noteの #きおくをつなごう という企画を見つけた。
正直、こういった企画に目が行かなければ、まず書かなかった内容だと思う。
戦争について書くなんて、普段の僕の記事からしたら、かなり重いテーマだ。
でも、この企画を見た時、なんとなく「あ、今書くタイミングなのかも」と思った。
僕にとって戦争というものを初めてリアルに感じた体験がある。
それは小学生の時の出来事だった。
遠い昔の出来事だと思っていた
小学生のころ、日本で戦争が起きていたことを知った。
小学生の僕からしたら50年以上も昔と言われると、本当に途方もないくらい昔に思えた。
正直、過去に興味がなかったというのもある。
そんなことより、車が空を飛ぶ未来を想像するほうが100万倍楽しい。
自分には関係が無いとも思ったし、もう終わったならいいじゃんとも思った。
そんな風に思っていた僕が、戦争というものを身近に感じるきっかけとなったのが、図書室での出会いだった。
図書室での衝撃的な出会い
休み時間、なんとなく図書室をうろうろしていた時、1冊の漫画に出会った。
「はだしのゲン」だ。
図書室に漫画があるじゃん!!!
そんな軽い気持ちで手に取った。
でも、中身は衝撃的だった。
蛆虫の描写や、被爆の残酷さ。
貧しさ。何もかも衝撃だった。
小学生の僕には、あまりにも重すぎる内容だった。
でも、なぜか読むのをやめることができなかった。
そして、ちょっと戦争について調べてみると、はだしのゲンで描かれていることがまったくのデタラメではないことを理解した。
正直こわくなった。
こんなことが、本当にこの日本で起きていたのか。
僕が住んでいるこの場所で、こんなことが起きていたのか。
急に戦争が、遠い昔の出来事ではなくなった。
リアルな世界として結びついた瞬間
僕の親族には、リアルな戦争を語る人はいなかった。
親族以外にもいなかった。
戦争の話は、教科書の中の出来事として存在していただけだった。
でも、はだしのゲンは違った。
僕と戦争をリアルな世界として結びつけてくれたのは、間違いなくはだしのゲンだった。
そして、その後、僕は「火垂るの墓」に出会う。
金曜ロードショーか何かでやっていたものを親がビデオ録画していた。
それを見た時、僕は涙が止まらず、直視出来ないほど心が荒れ狂っていた。
確かに、戦闘機や空母などの機械はかっこいい。
テレビゲームでも戦争をテーマにしたものはたくさんある。
しかし、その世界で必死に生活している人を想像させる漫画やアニメのお陰で、僕は戦争というものに対する認識が完全に変わったんだ。
自分でアクセスすることの大切さ
親に戦争について話しても、そんなに深い話は出てこない。
友達と話しても、そんな深い話にはたどり着かない。
でも、戦争というものに何らかの形で触れる機会がなければ、考えることも出来ない。
もちろん歴史の授業で触れるだろう。
しかし、授業で触れるだけだとやはり弱い。
大切なのは、自分で戦争という情報にアクセスすることだ。
自分の意志で手に取り、自分の感情で受け止める。
そうして初めて、本当の意味で理解できるのかもしれない。
息子たちに伝えたいこと
今の小学校にはだしのゲンがあるのかはわからない。
もしかしたらもう無いのかもしれない。
でも、僕は自分の息子達にも同じように戦争という情報にアクセスするきっかけを作ってあげたいと思っている。
だから、火垂るの墓はDVDを買って家においてある。
もう少し年頃になった時に、一緒に見て、横で一緒に涙を流し、過去に祈り、未来に踏み出すきっかけとなったらいいなと思っている。
押し付けるつもりはない。
でも、機会は作ってあげたい。
僕がはだしのゲンに出会ったように、息子たちにも何かしらの形で戦争の現実に触れる機会があればいいなと思う。
きおくをつなぐということ
この #きおくをつなごう 企画を見て、改めて思った。
戦争を体験した人たちの記憶は、直接聞くことができる最後の世代かもしれない。
でも、僕のような世代でも、間接的に受け取った記憶がある。
はだしのゲンや火垂るの墓を通じて受け取った記憶。
それも、つないでいくべき大切な記憶なのかもしれない。
僕が図書室で感じた衝撃。
涙が止まらなかった夜。
そんな体験も、次の世代に何かしらの形で伝えていけたらいいなと思う。
戦争を知らない世代だからこそ、戦争を知らない世代なりの方法で、記憶をつないでいく。
それが、僕たちにできることなのかもしれない。
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