中学3年の運動会、戦犯は僕だった話
中学3年の運動会の話。
僕は50メートル走と、クラス対抗リレーと、部活対抗リレーに出た。
周りから見た僕の印象は、めちゃくちゃ足が速いわけではないが、それなりに速い、という感じだった。
50メートル走は、実はそんなに好きじゃない。
20メートルくらいの距離のほうが好き。
しかも、組み合わせでは、小学校から勝ったことのない友達と、同じサッカー部で「足が速い」認定されている友達がいる。
まぁよくて3位だろう。
そんなテンションだった。
運動会の朝
当時、僕はバスケットボールの3on3にハマっており、運動会当日も仲間と早朝に集まり、バスケをやっていた。
一度家に帰り、シャワーを浴びてから、運動会のために学校に向かう。
これから何回も走るのがめんどくさいという気持ちと、「もっとバスケしていたかった」という気持ちを抱えながら登校した。
50メートル走
そして50メートル走。
1位の可能性がない戦いに駆り出された。
でも、とりあえず精一杯走ってみよう。
よーい……パンッ!
前だけを見て、無我夢中でダッシュ!
そこで不思議な感覚に襲われる。
いつもより身体が動く。
ゴール手前、横を見たとき、僕は1位だった!
えっ。
うそ?
そんなことを考えた瞬間に、サッカー部の友達に抜かれる。
結果は2位。
僕はゴール直前に、余計なことをした。
でも、明らかに速かった!
クラス対抗リレー
クラス対抗リレーでも、僕の番で1人を抜く。
ここで確信する。
今日の僕は絶好調だ。
部活対抗リレー
最後は部活対抗リレー。
僕は第一走者。
50メートル走の雪辱を、ここで晴らす。
そんな気持ちで、気合いが入っていた。
よーい……パンッ!
ダッシュ!
悪くない!
第一コーナーに入る。
そこで……僕は足がもつれて、転ぶ。
世界がスローモーションに見えた。
すぐ立ち上がってダッシュ!
しかし、僕のミスのせいで、サッカー部は2位だった。
悔やんでも悔やみきれない。
やり直しはできない。
次はない。
仲間も落胆している。
完全に、僕が戦犯だ。
おわりに
僕の思い出の中で、この思い出だけは、負けたまま、失敗を取り返すことができないまま残っている。
調子はいつもより良かった。
しかし、足がもつれて転ぶという大失態を取り返す機会もなく、僕は卒業した。
やり直しや、取り返しのつかない失敗は存在する。
そんなことを僕はこの時、身を持って理解したんだ。
だからだろうか、僕はその後の人生において、常に後悔をしないと感じる選択を強く選ぶようになっていった。
こうすればよかった。
こうしていれば。
そんな考えを持つことが無いように日々を送る。
それを積み上げる。
この話は、そんな生き方の下地作りに一役買っている思い出である。
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