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ヒップホップとの再会

自分を何かで表現できないかなーと色々やってみる日々を送り始める。

ジムに行ってみたり。
絵を描いてみたり。
貼り絵してみたり。
ウクレレを弾き始めてみたり。
ウクレレで弾き語りスタイルで歌ってみたり。

そんな中で、歌を歌うことが、心から楽しいと感じて、やっぱ好きなんだなぁーと再認識した。

ハイロウズやスピッツ、スタンド・バイ・ミーなど、ウクレレで音を自分で出しながら声を出している時間は、何よりも楽しい時間になっていった。

確かに、10代や20代はカラオケばかり行ったし、高校の時に1度だけコピーバンドだが、ライブもした。

音楽が徐々に僕の心を温め始めていた。

突然の出会い

ある日、それは突然目の前に現れる。 ヒップホップに詳しい友人が教えてくれた一つのMV。

舐達麻の「Buts Montage」に出会う。

最初の数秒で、何かが僕の中で動いた。
BADSAIKUSHの鋭いリリックが耳に刺さり、G-PLANTSの重厚な存在感に圧倒され、DELTA9KIDの美しいメロディーラインに心を奪われた。
そして何より、ビートの美しさ。
それは僕が忘れていた何かを呼び覚ますような、不思議な感覚だった。

リリックの内容は僕の生きてきた世界とはまったく違う。
でも、なんだか自分でもよくわからないが、本当に感動した。
胸の奥で何かが熱くなるような、久しぶりに感じる純粋な興奮だった。

若い頃、KREVAや、Dragon Ashなど、当時のラップをよく聞いていた。
ヒップホップが好きだったはずなのに、いつからか、それすらも僕は忘れて社会で生きていたようだ。

僕はヒップホップと再会することが出来た。

リアルとの出会い

ここから、色々なラッパーをYouTubeで聞いた。

今度はリリックの内容に今の自分との共通点を感じるようなラップに出会う。
ZORNの「My Life」だ。

「洗濯物干すのもヒップホップ」

この一節を聞いた瞬間、僕は椅子から立ち上がりそうになった。
最高にかっこいいと思った。

しかも、韻を聴きながらでは追えないくらい踏んでいる。
技術的にも圧倒的だった。
でも、それ以上に心を打ったのは、その姿勢だった。

日常のリアルをリリックに乗せる。

僕にはストリートの思い出も、アンダーグラウンドと言えるような経験もほとんど無い。
なんとなく、ラップはかっこよくて好きだけど、自分はせいぜいカラオケで楽しむもの。

リリックに出来るようなエピソードは無いと思っていた。

でも、僕にも僕のリアルがある。
想いもある。
それをリリックにしてもいいと、してみたいと思えた。

40代からの再発見

40歳を超えて、またヒップホップが好きになったこと、何より再会出来たことに感謝したい。

でも、これは単なる音楽の話じゃないと思う。

僕たちは大人になる過程で、いつの間にか「社会で生きる」ことに集中しすぎて、純粋に好きだったものを忘れてしまう。
それは仕方のないことかもしれない。
でも、忘れたものが完全に消えてしまうわけじゃない。
どこかで待っていてくれる。

今回のヒップホップとの再会で気づいたのは、年齢なんて関係ないということ。
40代だから、50代だからといって、新しい発見や情熱を諦める必要はまったくない。

むしろ、人生経験を積んだ今だからこそ、若い頃とは違った角度で音楽を楽しめる。
ZORNの「洗濯物干すのもヒップホップ」に共感できるのも、日常の中にある小さな幸せや意味を理解できるようになったからだ。

昔とは違った新しい楽しみ方が出来ている気がする。

僕は今、自分のリアルをどうやってリリックにするか考えている。
うまくいくかどうかはわからない。
でも、それを考えている時間が、とても楽しい。

ヒップホップとの再会は、僕に新しい表現の可能性を教えてくれた。
そして何より、年齢に関係なく情熱を持ち続けることの大切さを思い出させてくれた。

これからも、忘れていた好きなことを一つずつ思い出していこうと思う。

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