大手の内定を蹴って、ベンチャーを選んだ理由
僕が人生で重要な決断の一つを下したたった1日の話を書く。
今思い返しても、ナイスな決断だったと思う一方で、よく決断したなーっと我ながら関心する。
突然舞い込んだ選択肢
とある旅行系IT企業でQAエンジニアとして1年半働いていた時、リファラルで大手企業のQAにJoinしないかというお誘いが来た。
当時、その旅行系企業で出来ることに限界を感じていたため、良い機会だと思い転職活動を開始した。
無事内定をもらい、入社1ヶ月前には懇親会にも呼んでいただき、
「1月から一緒に働きます!よろしくお願いします!」
と挨拶をして、貢献できるよう頑張る宣言を行った。
あとは、新たな環境でもう一度羽ばたくだけだ。そんな思いで、残り1ヶ月を過ごし始めた。
ところが、その直後、新たな選択肢が突然舞い込んできた。
起業3年目のベンチャーから知り合い経由で猛烈なお誘いをいただいたのだ。
条件としても良かったが、何より魅力的だったのが、その会社のQA機能をゼロから好きに構築してほしいという話だった。
自分の信じる品質保証を0ベースで試してよいのだ。
これは、とんでもなくチャレンジングな話で、ワクワクが止まらなくなっていた。
葛藤の始まり
しかし、すでに大手企業から内定をもらっている。しかも、1ヶ月後には初出社だ。
そのまま大手企業に行けば、名の知れた会社でのQAエンジニアという肩書が手に入る。
なんなら、QAリーダーや、QAマネージャーなど、さらに美味しそうな肩書がつくかもしれない。
それは、社会的信用がわかりやすく手に入るということだった。
でも、迷った。
いや、踏みとどまったという表現が正しいのかもしれない。
直感で、何か引っかかりを感じていた。
この引っ掛かりを明確にするために、自分の今の頭の中をマインドマップに可視化して、本気で自分と向き合った。
しかし、ゆっくり考える時間は無い。
自分の中での決め事として、1日考えて決断すると決めた。
1日の自己分析
マインドマップは僕を客観的に捉えることに最適なToolだった。
大手企業に行くメリットは明確だ。
社会的信用、安定した環境、既に確立されたQAプロセス、そして何より「大手企業のQAエンジニア」という肩書き。
一方、ベンチャーを選ぶということは、すべてが未知数だった。
会社が続くかもわからない。
自分が構築したQA機能がうまくいくかもわからない。
社会的な肩書きも得られない。
でも、マインドマップは一つのことを浮き彫りにした。
僕は、自分の信じる品質保証を0ベースで試してみたくてしょうがなかったのだ。
決断の瞬間
決断した瞬間、僕の中で何かが変わった。
不安よりもワクワクが勝った。
いや、開放されたとか、リミッターが解除されたという感じだ。
社会的信用よりも、自分の専門性を最大限発揮できる環境への憧れが勝った。
でも、決断したからといって、簡単に済む話ではなかった。
誠実な対応
リファラルで誘ってくれた方のところに翌日飛んでいき、心からお詫びした。
また、大手企業の代表と採用担当者にメールを打ち、内定辞退と、今の心境を素直に、正直に文章に綴った。
正直、怒られるかもしれないと思った。
迷惑をかけることは間違いなかったからだ。
でも、嘘をついたり、曖昧にしたりするのは、もっと良くないと思った。
しかし、そこでの先方の反応はさすがで、チャレンジ精神を応援してくれた。
ますますテンションが上がっていった。
選択の意味
僕は、普通に考えたら、社会的にもそれなりの肩書が付きそうな話を蹴り、どうなるかもわからない道をわざわざ選んだ変な人だ。
でも、この選択の背景には、いくつかの価値観がある。
まず、ワクワクを最優先にするということ。
社会的信用や安定も大切だが、それよりも自分の内発的動機を大切にしたいと思った。
次に、専門性を最大限活かせる環境を選ぶということ。
既存の枠組みの中で働くより、ゼロから創造する方が自分の成長に繋がると確信した。
そして、長期的視点で判断するということ。短期的な肩書きや安定より、長期的な成長と経験を重視した。
結果と学び
結果、僕は大きく成長することが出来た。
ベンチャーでのQA機能構築は、想像以上にチャレンジングで、想像以上に学びが多く、自分の信じる品質保証のTry&Errorを繰り返すことで、QAエンジニアとしての専門性が格段に向上した。
それだけでなく、自分の専門領域外での仕事も経験して、仕事の幅も広がった。その幅の広がりがさらなるQAの視野と視座を向上させた。
ワクワクを最優先にすること。
安定や社会的信用も大切だが、それよりも自分が本当にやりたいことを優先すること。
誠実さを貫くこと。
困難な状況でも、正直で誠実な対応を心がけること。
長期的視点で判断すること。
短期的な利益より、長期的な成長と経験を重視すること。
専門性を大切にすること。
自分の専門性を最大限発揮できる環境を選ぶこと。
これらの重要な学びは経験しないとわからない。
何より大きな学びとしては、「自分の価値観に基づいて選択する」ことの重要性を経験として積むことが出来たこと。
社会的期待や一般的な「正解」に流されず、自分の内なる声に耳を傾けることの価値を実感できたんだ。
さいごに
あの時の決断は、僕の人生を大きく変えた。
社会的信用より、ワクワクを選んだ。安定より、チャレンジを選んだ。既存の枠組みより、ゼロからの創造を選んだ。
その選択が、今の僕を作っている。
人生には、価値観を問われる瞬間がある。
その時に、自分の内なる声に耳を傾け、誠実に行動することが大切だ。
もし今、似たような選択に迷っている人がいたら、ワクワクと選ぶ勇気を振り絞ってもらいたい。
「自分の価値観に正直になれ。そして、その選択に責任を持て。」
それが、本当に自分らしい人生を歩む第一歩なのかもしれない。
いいなと思ったら応援しよう!
読んでいただきありがとうございます。
もしよかったら、チップで応援いただけると励みになります。
御香を炊き、心を整えながらnoteの記事を書いています。
いただいたチップは御香代として、今後の執筆に大切に使わせていただきます。