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40超えたおじさんのAPEXデビュー

僕は昔から特にゲーマーではない。
20台前半くらいまででやったことあるのは、ドラクエとFF、あとはマリオ系とパワプロとウイイレ。

FPSはまったくやったことが無い。
なんなら言葉すらまともに良く知らなかった。

正直、一生関わることの無い世界のように思っていた。

相棒を失った

相棒である愛犬とお別れすることになった時、心にぽっかり穴が空き、今までの日常が一気にしんどくなった。

朝起きて、夜寝るまで、至る所で喪失感を感じる。

もう本当に何をしていても涙がこぼれるくらい悲しかった。

そんな時、職場の友人がAPEXが好きで、誘われていたことを思い出し、とりあえずやってみることに。

正直なんでもよかった。

愛犬がいた時にはやっていないことをとにかくやってみようっと藁にもすがるおもいで、まずはゲーム機を買いに行った。

もはや部活だった

気分転換や気晴らしというイメージで手を付けたのだが、FPSは僕の知っている娯楽のビデオゲームではなかった。

もはや部活。

楽しみたいのに、楽しくない。撃ち合いがしたいのに、全然打ち合えず、一方的にやられる。
1キルどころか、100ダメージすら夢のまた夢。

「なんだこれ?」

僕の認識は、空き時間にちょっと気晴らしにゲームをする。
その時間は、ゲームの世界に集中して、楽しむ。
終わったら、あー楽しかった。っという感想がメインのはずだ。

ところが、

このゲームはゲーム中に考えることと覚えることが多すぎてテンパる。

仕事でシステム障害が発生したときよりも頭がパンクしそうになる。

終わったあとはどっと疲れる。

せっかく友人を一緒にやっているのに、なんか動きとかで色々口出される。カバーしてくれとか言われる。
僕の頭はずっと ?? だった。

なんならちょっとしたことで、友人と言い合いになるほど空気が悪くなる時もあった。

正直言おう、Playしてて苦痛だった。

部活のように自主練習した

でも、現実逃避というか、少しでも違うことを考えたい自分もいた。

だから、僕は部活のように自主練習することにした。
YouTubeなどで勉強もした。

半年くらいだろうか、仕事が終わった後、限られた時間での練習と勉強。

ようやく撃ち合いが出来るようになった。

初めて1キルした時は、喜びでアドレナリン全開になった。

愛犬との思い出を、ゆっくり思い出させてくれた

そして、その頃には、愛犬との思い出を振り返れるくらい気持ちが変化し始めていた。

なんだろう。

シンプルに時間が、現実を雪解けのように溶かしていった感じか。

悲しみに打ちのめされていた時期を、半ば強制的に忙しいゲームの練習に費やし、目と耳と脳と手が忙しなく動くFPS。

それと対比するのが、愛犬との思い出が穏やかで楽しかった時間。

APEXで忙しい時間を振り返った時に、愛犬とはもっと穏やかでゆっくりとした感覚ですごく楽しかったなーっという気付きが生まれた。

同じ人生の時間の過ごし方で、ここまで違うっという気付きと共に、愛犬との楽しかった思い出をゆっくり思い出させてくれた。

あれから3年

僕は愛犬について、しっかりと向き合い、記事にできるほど整理出来ている。

そして、APEXはソロランクで、万年プラチナ、1度だけダイヤ4まで行けるくらい操作出来るようになった。

今では、APEXは友人とのコミュニケーションToolの位置づけで時々やっている。

それ以外のFPSは特にやってない。

唯一、新しく始めたゲームは、最近は息子が熱を入れているので、マイクラくらい。

口から無理やり水を突っ込まれるような感覚で

愛犬ロス直後の空虚な時間。時間が解決してくれるしかない時間。

そんな時間に、口から無理やり水を突っ込まれるような感覚で手を出したAPEX。

良いか悪いかはよくわからないが、APEXのお陰で僕は愛犬がいない現実に向き合える状態になるまで、悲しみに押しつぶされることなく過ごすことができた。

いや、もちろん失った半年は、ふとした瞬間によく泣いた。

ソファを見た時。ささみを茹でたニオイが香ってきた時。扉を開けた時。

日常生活のあらゆる場面に喪失感と寂しさが溢れていた。

でも、落ちたままにならずに、毎回、ひとときでも寂しさを考えない時間があったことは本当に助かった。

愛犬に対する思い出を、失ったというさみしくて悲しい思い出で埋め尽くしたくないっとまで思えるようになった。

逃げるように気分転換しても良い

気分転換自体、愛犬に申し訳ないような気持ちもあったが、本当に大切な存在をなくした時は、逃げるように気分転換しても良いと思う。

それは、本当に逃げているのではなく、また正面から受け止めたいからこそ、距離をおいているんだと思う。

今まで、僕の生活になかったゲームする時間。

本当は、本を読んだり、スキルを磨いたり、身体のメンテナンスに使ったりと、投資的なことを新しく始めれる方がいいのだろう。

でも、僕はAPEXを始めた。

投資的なことを始めるメンタルでもなかったし、ただの気分転換程度にしかならないゲームではこうはならなかっただろう。

明らかに遅すぎるAPEXデビュー。

でも、そのハンデのお陰で、頭を気分が落ち込む方向に使う余裕がなかった。

結果的に、APEXのお陰で新しい繋がりも増えたし、愛犬とも向き合えた。

あの時、変にカッコつけず、新しいこととしてゲームを選択し、年下に色々言われながらも、必死で食らいついたあの時の僕のよくわからない頑張りはナイスだった。

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