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hirasakana
夕食が医師の夫の患者になる時
何かを察知したのか。
連休最終日の今、
料理を知らない医師の夫が、珍しく私の代わりに台所に立っている。
鶏もも肉はノンフライヤーで焼いたあと、ニトリル手袋をして、まな板を使わずキッチンバサミで切りながら皿へ。
それが一番、洗い物が少ない。
なのに。
私の神聖なるまな板の上で、生肉を素手で掴み、包丁を握っている。
しかも包丁さばきがおかしい。
やたら丁寧に、奥から手前へ引いている。
「逆だよ」
「でもメスを入れる時は──」
なら手袋して切開操作して。
