【Fセク/虚構性愛/Fロマ】フィクトセクシュアル、フィクトロマンティック vs 対人性愛中心主義、ヒューマノジェンダリズム ★フィクトフィリア・パラドックスの状態にあるとは
フィクトセクシュアル(Fictosexuality)とは、架空のキャラクターに性的な魅力を感じ、性的に惹かれるセクシュアリティのことです。虚構性愛と訳されることもあり、「Fセク」と略されることもあります。
この言葉は、医学的な診断カテゴリーではなく、当事者が自身のアイデンティティを表すためのラベルとして用いられています。
フィクトロマンティックとの違い
フィクトセクシュアルと似た言葉にフィクトロマンティック(Fictoromantic)があります。
フィクトセクシュアル: 架空のキャラクターに性的な惹かれを感じるセクシュアリティ。
フィクトロマンティック: 架空のキャラクターに恋愛感情を抱くセクシュアリティ(「Fロマ」と略されます)。
両者は対象が架空のキャラクターである点は共通していますが、惹かれる感情が性的か恋愛感情かという点で区別されます。フィクトセクシュアルとフィクトロマンティックの両方を自認する人もいます。
関連情報
起源: この用語は、アセクシュアル(他人に対して性的な惹かれを経験しないセクシュアリティ)のコミュニティ内で誕生しました。フィクトセクシュアルを自認する人の中には、広義のアセクシュアルとして捉えている人もいますが、全てがそうとは限りません。
対象: 漫画、アニメ、ゲームなどの創作物に登場する架空のキャラクターが対象となります。
社会的背景: 現実の人間との性愛を「あたりまえ」とする対人性愛中心主義や、ジェンダーを身体で基礎づけようとするヒューマノジェンダリズムといった構造的な問題により、フィクトセクシュアルの人々は差別や周縁化に直面することがあります。
架空のキャラクターに性愛や恋愛感情を抱くセクシュアリティを「フィクトセクシュアル」(虚構性愛)と呼び、国内外で認知が広がりつつある。
キャラクターと「結婚」するケースも見られ、記事では初音ミクと結婚した近藤顕彦さんの体験が紹介されている。
近藤さんは、いじめで療養中に初音ミクに救われたと感じ、今では「人格めいたもの」を見出し、法的な関係と感情は別と冷静に理解している。
キャラクターとの「婚姻届」サービスも存在し、2年で200組以上が利用するなど、「二次元恋愛」は広がっている。
専門家は、アニメやゲームのキャラクターが恋愛に与える影響は、30年以上にわたり増大し続けていると指摘している。
二次元に恋する「フィクトファイル」の人が持つ特徴として、以下の3つが挙げられています。
「フィクトフィリア・パラドックス」状態にある
愛するキャラクターが現実には存在しないことを強く認識していながら、深く憧れ続ける状態です。
フィクションと客観的現実を区別できると認めつつも、その報われない感情から悲しみや不快感が生じる場合があります。
現実とフィクションを区別できる
キャラクターに対する感情が、現実のつながりではなく「パラソーシャル(会ったことはない人に感じる親しみ)」なものだと認めることができます。(※「フィクトフィリア・パラドックス」の説明に含まれる要素)
空想を現実社会で生きる支えにする
キャラクターが自分の気持ちに応えてくれると空想し、その空想を現実社会で生きていく上での支えの源と考える場合があります。
補足: 「フィクトフィリア(Fictophilia)」「フィクトセクシュアリティ(fictosexuality)」「フィクトロマンス(fictoromance)」。
フィクトフィリア・パラドックスの状態にあるとは
フィクトフィリア・パラドックスの状態とは、愛している架空のキャラクターが現実には存在しないことを強く認識しているにもかかわらず、そのキャラクターに対して深く憧れ続け、強烈な感情を抱く状態を指します。
これは、現実とフィクションの区別がつかなくなる精神疾患(例:エロトマニア)とは異なり、フィクトファイルの人が自分の感情は**パラソーシャル(一方的な親密さ)**なものであると自覚し、客観的現実を認識できているのが特徴です。
しかし、その感情が決して報われないという明確な認識が、悲しみや不快感といった感情的混乱を引き起こすことも必然的であるとされています。同時に、この空想は、現実社会を生きる上での精神的な支えとなる場合もあります。
定義: フィクトセクシュアル(Fセク)は、架空のキャラクターに性的に惹かれるセクシュアリティであり、「虚構性愛」と訳されます。
フィクトロマンティックとの違い: 架空のキャラクターに恋愛感情を抱くセクシュアリティはフィクトロマンティック(Fロマ)と呼ばれ、性的惹かれとは区別されます。
アイデンティティのラベル: 医学的な診断カテゴリーではなく、当事者のためのアイデンティティのラベルであり、構造的問題を指し示すためのカテゴリーです。
特徴: 架空の性的表現を愛好しつつ、実在の他者には性的惹かれを経験しない、または架空のキャラクターと性愛や恋愛として想定される営みを行いたいと感じることを表します。
起源と関連性: 英語圏のアセクシュアルコミュニティで誕生した用語であり、広義のアセクシュアルやエーゴセクシュアルとして自認する人もいます(ただし全員ではありません)。
社会的な課題: 「生身の他者への惹かれを規範とする対人性愛中心主義」や、「人間のジェンダーを基盤とするヒューマノジェンダリズム」により、差別や周縁化を被ることがあります。
社会運動: 差別や周縁化に対抗するため、フィクトセクシュアルの承認や対人性愛中心主義の相対化を推進する社会運動が存在し、台湾で世界初の運動団体が発足しています。
歴史的経緯: 2005年にアセクシュアルのオンラインコミュニティで造語として登場し、日本では2017年頃から使われ始め、二次元キャラとの「結婚」報道などを機に認知が拡大しました。
架空のキャラクターとの関係: 現実と虚構を混同しているわけではないものの、キャラクターと相互行為できないことから苦悩を経験することもあり、様々な媒体や二次創作を通して繋がりを感じています。

既存の性的少数者コミュニティからの排除: LGBTQ+を掲げるコミュニティからは二次元好きが排除される傾向があるため、メディアが二次元好きを性的少数者として積極的に報じるかは懐疑的に見られています。
政策への懸念: 閣僚(または候補者)が同性婚や選択的夫婦別姓に反対の立場であるため、性的マイノリティへの配慮や変革は期待できないという、政策や人権意識に関する懸念が表明されています。
フィクトロマンティック/セクシュアルの位置づけ: 「そもそもフィクトロマンティックは性的少数者に位置づけられるのか」という根本的な疑問とともに、「日本人の7割ぐらいは軽いFセク・Fロマに該当するのでは」という見解が示され、その普及度が論点となっています。
「仲間認定」への警戒: オタクコミュニティが、自分たちに都合の良い人を軽率に「仲間認定」することへの警戒感と、政治家には自分に都合の悪い他者をも尊重し愛する姿勢を求める意見があります。
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