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「AIを夏休みの宿題に使っていい?」と聞かれたら - 夏休みの宿題と生成AI|2つのニュース #007

「夏休みの宿題、AIにやってもらってもいい?」

この夏、お子さんからそう聞かれたご家庭もあるかもしれません。調べてみると、答えは大人の間でもきれいに割れていました。割れているのは「使ってよいか、否か」ではなく、「どの宿題なら使ってよいか」でした。

今日は「 夏休みの宿題と生成AI 」の 2つのニュース。
読み比べるのは、7月21日の朝日新聞に載った、専門家2人の線引きです。

小学生の保護者722人に聞いた調査では、37.7%の子どもがすでに生成AIを使っていて、使い道の1位は学校の宿題でした。宿題に使うことを「アリ」と答えた保護者は42.1%。ただし宿題の種類を分けて聞くと、自由研究のテーマ決めは67.0%が認めた一方、読書感想文は32.7%まで下がります。専門家2人の線引きも、同じところで分かれていました。

noteでは、話題のニュースをお子さんと話すための問いかけ「この3つ」をお届けしています。後半では 英語と国語の学習も(2-news.com)。


1つの事実

ここで使う数字は、AI関連の会社であるSHIFT AIが2026年7月24日に発表した調査によるものです。全国の小学1年生から6年生の子どもを持つ保護者722人に聞いています。対象は小学生の保護者で、中学生の保護者ではありません。

調査では、小学生の37.7%が生成AIを使っていました。使っている子の用途は、1位が「学校の宿題」で56.0%です。

そのうえで、夏休みの宿題にAIを使うことを「アリ」と答えた保護者は42.1%。過半数には届きませんでした。

ところが、宿題の種類を分けて聞くと答えが大きく変わります。いちばん認められたのは「自由研究のテーマ決め・アイデア出し」で67.0%、次が「わからない問題の解説」で64.1%。一方で「読書感想文」は32.7%、「作文・日記」は31.3%まで下がりました。

同じ保護者が、宿題の種類によって答えを変えているのです。調べる作業は任せてよい。自分で考えて書く作業は任せたくない。この線が数字に出ています。

「使い方を教える」という見方

朝日新聞は7月21日、この問題について専門家2人に話を聞いています。1人目は、脳研究者の池谷裕二さんです。

池谷さんの出発点は、禁止はできない、という認識でした。長女が小学6年生のときに「友だちはみんな卒業文集を ChatGPTに書いてもらっている」と言ったのを聞いて驚いた、と話しています。眼鏡を使うな、車に乗るなと言われたら暴論だと驚くはずで、生成AIも同じだ、と。

それなら、きちんとした使い方を教えるほかない。娘に伝えているのは、AIに「何」を聞かず「どうやって」と尋ねる、という一点だそうです。答えそのものを聞くのではなく、まず自力でやってみて、壁に当たったところで進め方を尋ねる。読書感想文も、まず自分で書き、そのうえでAIにも何パターンか書かせて比べてみるとよい、と話しています。

ただし池谷さんは、宿題をAIに丸投げするのは絶対にだめだ、とも述べています。認知機能は筋肉と同じで、どれだけ苦労して鍛えたかが大事だからです。

「考える作業には入れない」という見方

2人目は、言語脳科学者の酒井邦嘉さんです。子どもの作文や自由研究に「AIを一切介入させてはならない」と話しています。

この立場は最近のものではありません。3年前の2023年7月27日、読売新聞教育ネットワークに載った作家の柳田邦男さんとの対談でも、生成AIの安易な活用に非常に強い危機感を持っている、と述べていました。生徒が文章を書いても、本当に自分で書いたのか、少しAIを使ったのか、全部AIが書いたのかは分からない、とも。

学校の現場からも別の心配が出ています。8月7日に開かれた「教育AIサミット」を教育新聞が伝えたところでは、高校1年の生徒が作文の添削や英検のライティング対策でAIを使っている実例が紹介されました。その同じ場でOECD教育・スキル局のシニア政策アナリストが、生成AIで作文を書かせたあと自分の作文から引用するよう求めたところ、8割以上の生徒が内容を覚えておらず引用できなかった、という調査を紹介しています。

もう1件の調査も、この感覚に近い数字を出しています。DeltaXが8月6日に発表した保護者調査では、自由研究にAIを使う予定の家庭は9%にとどまり、まったく使わない家庭が63%でした。先ほどの調査で自由研究のテーマ決めを67.0%が認めたことと比べると、認めることと実際に使わせることは別だと分かります。調査主体も設問も違うので単純には比べられませんが、開きの大きさは無視できません。

2つの視点

2人の話には、重なっているところがあります。どちらも、丸投げはだめだと言っています。使う子は使うという前提も共有しています。

違うのは、線を引く場所でした。池谷さんは、使い方を教えることで丸投げを防ごうとします。酒井さんは、考える作業そのものに手を出させないことで防ごうとします。

線は、調べる作業と、自分で書く作業のあいだに引かれていました。位置が人によって少し違うだけです。


お子さんと話すなら、この3つ

AIと宿題について、お子さんと話すときの きっかけにしていただける問いかけの例です。

  1. 自由研究と読書感想文、大人が「AIを使っていい」と答えたのはどっちが多いと思う?
    → 自由研究のテーマ決めが67.0%、読書感想文が32.7%で、倍以上の差があります。

  2. 同じ宿題なのに、どうして種類によって、使っていいかどうか 答えが変わるんだろう?
    → 調べる作業と、自分で考えて書く作業。宿題の種類を このように分けて見ると、AIを使っていいかどうかの答えが違ってくるのですね。

  3. もしあなたが学校の先生だったら、どの宿題ならAIを使ってよいことにする?
    → 決める側の当事者になってもらうと、線を引く難しさがそのまま伝わりますね。


今日の英語

英検4級

Some students use AI to do their homework.
(AIを使って宿題をする生徒もいます。)

単語 homework 宿題
homework は数えられない名詞です。a homework、homeworks とは言いません。「宿題が多い」は a lot of homework と言います。

英検3級

Parents are divided about whether children should use AI for homework.
(子どもが宿題にAIを使ってよいかについて、保護者の意見は分かれています。)

熟語 be divided 意見が分かれる
divide は「分ける」で、be divided は「分けられている」から「意見が分かれている」の意味になります。今回のニュースそのものを表す言い方です。

「2つのニュース」サイトでは、単語だけでなく文法も、英検準2級の内容も紹介しています。

国語

数字の差から、何が言えるか

同じ調査の中で、割合が大きく違う項目が並んでいるとき、その差そのものが1つの事実になります。今回なら、自由研究のテーマ決めが67.0%、読書感想文が32.7%。差は約34ポイントです。ここから「調べる作業と、自分で書く作業では、任せてよいと考える人の数が違う」と読み取れます。数字を1つずつ見るのではなく、並べて差を見るのが読み取りのこつです。

確認問題
自由研究のテーマ決めは67.0%、読書感想文は32.7%が「使ってよい」と答えました。この差から言えることを、一文で書いてみましょう。

(解答例)調べる作業は任せてよいが、自分で考えて書く作業は任せたくないと考える人が多い。

「2つのニュース」サイトでは、国語の読み取りのポイントも紹介しています。


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出典 (参照したニュース)

朝日新聞「夏休みの宿題、AIでやっていたら… 識者が考える「声かけ」とNG」2026年7月21日
https://www.asahi.com/articles/ASV7K538ZV7KUHBI02DM.html

日本経済新聞「夏休みの宿題「AIに丸投げ」させない Googleは正解教えずヒント」2026年7月17日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC143RI0U6A710C2000000/

教育新聞「学校現場の生成AI活用 「使わないと損」若者の葛藤も」2026年8月7日
https://www.kyobun.co.jp/article/2026080702

読売新聞教育ネットワーク「柳田邦男×酒井邦嘉、生成AI特別対談・完全版…教育での活用は「リスク高い」」2023年7月27日
https://kyoiku.yomiuri.co.jp/katsuji/etc/contents/post-850.php

SHIFT AI「【小学生の保護者722名調査】この夏、宿題にAIは「アリ」4割。ただし読書感想文・作文は「ナシ」」2026年7月24日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000116644.html

DeltaX「自由研究へのAI活用は少数派-それでも「AIは小学生から学ばせたい」が8割超【保護者調査】」2026年8月6日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000116808.html

明治安田生命の調査 (CBC「子どもの「夏休みの宿題」に生成AIはアリ?ナシ?」) 2026年7月10日
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2793028

文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」令和6年12月26日
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_02412.html


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この記事のページ https://2-news.com/news/007-shukudai-ai/

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※本記事は情報整理・画像・音声作成・校正補助に AI を使用しています。

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