写真には関係性が写るー"#shutter2BAKI"を渋谷のど真ん中で見て
shutter2BAKI(シャッターツバキ)とは、IMP.のメンバー・椿泰我くんが撮影する写真につけられるハッシュタグの名前です。
先日、IMP.が広告塔を務めるHARIASのPOP UPイベントに足を運びました。

渋谷Zero baseの一角に、こんなコーナーが設けられていました。

それが、shutter2BAKIの展示。
事前に知っていたはずなのですが、私は何度も戻ってきてしまうほど心にじーんと響いて、買い物を終えたあとも写真のことが頭から離れず、渋谷の街を歩きながらずっと考えていました。
写真には関係性が写ると思っています。
写真が少しでも好きなら、一度は通るであろうソール・ライター。
彼の写真が好きなのは、「彼と街」「彼と家族」といった関係性が写真の奥に静かに滲んでいるからです。
そこには構図以上に、“彼がどんな距離感で世界を見ていたか”が写っています。
彼の目線とレンズが一体化しているような自然さ。
見えている景色を、そのまま可視化したような写真。
それは、日常的にカメラを構え続けた人にしか辿り着けない境地なのだと思います。
私も写真を撮るのは好きです。
でも、友達や家族にカメラを向けるのは少し勇気が必要で、ごくたまにしか撮ることができていません。
だから、撮ることが特別なイベントになり、当然、相手が人であれば身構えてしまいます。
撮られる自分を意識して肩に力が入ったその人は、私が普段見ているその人とは少し違ってくる。
もちろん、その特別感も愛おしいという感覚もあります。
でもそれは二人きりの関係性ではなく、その人・私・カメラの三角関係が写った写真だと思うのです。
その点、椿くんの撮るメンバーの写真は特別です。
メンバーは仕事でカメラを向けられていることに慣れているし、現場で椿くんがカメラを構えることもきっと日常なのでしょう。
だからこそ、そこには“撮られている顔”ではなく、“向けている顔”がある。
椿くんに向けるまなざし、温度が写る。
メンバーが6人いれば6通りの関係性がある。
どの写真からもそれぞれに違う温度がやわらかく伝わってくるようなのです。
椿くんの眼差しを追体験するような、不思議な愛おしさが感じられて大好きです。
中には椿くんが写っている写真も2枚あって、彼のカメラを借りて誰かが撮ったのでしょう。(よく名前があがる大河くんかな?)
そのやりとりまで、写真の外側に浮かんでくる気がします。
SNSで見るのももちろん良い。
でも、渋谷の中心で、広告の並ぶ空間の中にその写真があると、データとして眺めるのとはまったく違う重みを持つ気がしました。
“存在している”という実感。
胸の奥がじんわり熱くなって、泣きそうになりました。
shutter2BAKI。
いつか、本格的な写真展として、静かな空間でゆっくり見てみたいです。
