やり手の上司と思惑と。
うちの上司は、なかなかの策士である。
やり手やわ。
もちろん面白いし、お笑い下剋上の関西において、アタシなんざ箸にも棒にも掛からないので相手にはしてもらえない。いや、そこまでは言わんといて(言うたん、アンタやがな)。
数年前、2時間ほど走ってから出勤していたことがあったのだが、面と向かって宣言されたこともある。「テンションを合わせてあげられへんから、午前中は話し掛けンといてな」と。
どういうこと?
ぼちぼちエンジンあっためて、正午くらいにやっと通常運転になる上司と、始業開始と同時にアクセル全開、お昼にはやや疲れが見えるでしょう。
という私とが、ピッタリ合うのが 正午なんだって。12時間後のシンデレラか! まぁオジサンやしな。って、トシそんなに変わらへんけどな。
そして正面切ってこんなことを言っても許されるキャラクター。つまり、私との関係性を構築しているから憎めない。
ここが策士たる所以だな。
面白い人というのは頭の回転がはやいし、場の空気も読める。いや、場を読めるから面白いんやけどさ。ついでに言うと、ちょっと 相手の心理も見えるみたい。
そんなある日、午前か午後か忘れたけれど、珍しく上司から私に話しかけてきた。仕事の話しはもちろんいつでもしているけど、雑談をあちらからしてくるのは珍しい。
「ちょっとええか?」
え? なになに? 相手してもらえるん?
こんな、めったとない機会。
逃すわけにはいくまい。
二つ返事で相好を崩して上司の方を向くと
「四字熟語、なんか言うてみ」
へ? 四字熟語?
なんやー。
雑談と思ったけど仕事の話しかーい。
私はどちらかというとボケ担当なので、機敏な場面ではお役に立てないのだが、国語力だけは、やや認められているので、読みが難しい漢字などは辞書がわりによく聞かれるのだ。
ちぇー。
「そうや、四字熟語。なんでもええで。
あ、変えたらあかんで、1番に浮かんだんでな」
え。1番って、これ言うの?
え。浮かんだけど、これでいいン?
正真正銘パッと浮かんだんコレやけど、えええー?!
「怒らへんて。怒るも怒らへんも漢字テストやないんやから」
ほんまに怒りませんか?
と何度も押し問答を繰り返し、しぶしぶで 浮かんだ四字熟語を言うてみた。
「横断歩道」
「え? それ四字熟語なんか?」と、私を尊重するがゆえの万が一の可能性にかける上司の問いと、国語力を買われたハズだけど「四文字並んだらそれでエエんちゃうか」と突然変異を遂げた無責任な私との腹の探り合いののち、熟語ではないと確信を得た上司が放ったひとことは、以下の通りです。
「なんでやねん! 心理テスト、出来ひんやないか!」
えー! 心理テストやったん?!
こっちが何やねんやわ、策士め。
心理テストをする時って、してもエエかどうか、伺いを立てるのがエチケットなんちゃいますぅ?
まぁ、結局。
上司の思惑は、みごとに蹴散らしちゃったけど(いひひひ)。
◇おしまい◇
読んでくれはって、おおきにでした!
せやけどちょっと、心理テストをしてもらいたかったような気もしないでも 無いことも、ない(どっちやねん)。

これ、もらって私は嬉しかったですけど、ほなみんな。
ほんまはnote休みたいってこと?(こら!)
ほなほな、まった明日~♪
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