【資格試験・受験】合格を引き寄せる!「問題演習」の効果的な進め方
こんにちは。30日チャレンジの運営担当で、元弁理士の伊藤です。
現在は、難関大専門の学習塾 Dear Hope で数学と物理を担当しています。
【著者プロフィール】
30日チャレンジの運営担当 伊藤
高校時代、大手予備校が主催する記述式模試の数学で200点満点を獲得し、全国第1位。大学入試では数学を全問完答にて東北大学に現役合格。その後、東北大学大学院に首席で合格。数学は満点。
大学1年次より大手予備校の仙台校にて東大数学・理系数学等の講師を6年間務め、その後勤務した学習塾でも東大・難関大向けの数学を中心に講義を担当するほか、全国配信の高校数学のDVD収録講義も担当しました。
社会人になってからは、約8か月の勉強期間を経て、弁理士試験に9割超の得点で一発合格。その経験をもとに、大学受験生のみならず資格試験を目指す社会人にも、効果的な勉強法をお伝えしています。
筆者は、幸い、約8か月の勉強を経て、弁理士試験に合格することができました。その経験を踏まえ、主に資格試験を目指されている受験生の皆さまからいただく勉強法に関するご質問に対し、こうしたらよいのでは、という考え方をご紹介させていただいています。
今回取り上げるご質問は、次のような問題演習に関するものです。
過去問を何周もしているのに、模試の点数が上がらない
解説を読めば分かるのに、自分では解けない
たくさん演習しているのに、手ごたえがない
お話を伺いながらその原因を探っていると、問題演習の目的が「解くこと」や「正解を覚えること」になってしまっているようです。しかし、問題演習の本当の目的はそうではありません。「解けなかったものを解けるようにすること」です。
この点を正しく理解して取り組めば、問題演習の質が向上します。
そこで今回は、筆者が大学受験や弁理士試験の受験生時代に実際に行っていた問題演習のやり方を具体的にご紹介します。これを通じて、どのように問題演習に取り組めば「解けなかったものを解けるように」できるのかをお伝えしたいと考えています。
なお、問題演習には2種類あります。①講義後の理解度チェックとして解くものと、②自発的な過去問演習です。この記事では主に後者を扱います。
1.問題演習が「勉強」になるか「作業」になるかの差
筆者は、これまで度々、勉強とは「できないことをできるようにする」ことであること、そして、一般的に「勉強」とみなされている行為の中に、「作業」が紛れていることがあるため、それを「勉強」と区別し、「勉強」に注力することが大切であるとお伝えしてきました。
「想起」と「言語化」が鍵
問題演習がちゃんと「勉強」になっているか、それとも「作業」にしかなっていないかは、
問題を解く場面では、「これはあの分野の〇〇という規定だな」など、「想起が含まれているかどうか」で決まり、
解説確認の場面では、解説を読んだ後で、それを見ずに「覚えるべきはこれ、と言語化できているか」で決まります。
「想起」は、本丸の知識でなくとも、周辺の知識が浮かべば、それでも構いません。
また、何かを想起した上で解説を読むからこそ、「あ、そうか、あそこにつながるのか」と印象に残り、記憶に定着しやすくなります。
解ける問題と解けない問題は、7:3が理想
このように想起を行いながら問題を解き進める上では、分からないことだらけの問題に取り組むことはあまり効率的ではありません。筆者のイメージでは、7割程度は自力で解けるレベルの問題に取り組み、残り3割を詰めていくのが、効率の良い問題演習の姿だと考えています。
したがって、完全に「わからない」という問題が多すぎる場合は、「そういうものがあるのか」という程度に確認して印をつけ、また後日取り組むことをおすすめします。
その上で、飛ばした分野については、テキストや講義視聴を通じて、体系的な知識の「幹」を作ります。「幹」ができてから同じ問題に戻れば、「これはあれだな」という感覚が生まれてきます。
では、具体的な問題演習の進め方をご紹介します。
2.問題を3種類に分類する
問題演習や過去問演習において最初(1周目)に行うべきことは「繰り返すべき問題を抽出し分類する」ということです。
問題には、大きく分けて3つの段階があると筆者は考えています。
自信を持って正解し根拠が言える「親友」のような問題。
正解したが根拠が曖昧な「顔見知り」のような問題。そして、
解けなかった「他人」のような問題です。
問題演習の目的は、すべての問題を「親友」にしていくことです。
その際、重点的に取り組みたいのが「顔見知り」の問題です。この段階の知識が、最も「親友」にしやすいからです。
3.3つの記号を使う
問題を分類するために筆者が使っていたのは、次の3つの記号です。
〇——根拠が分からない、分からなくて間違えた(他人)
△——正解したが自信がない、根拠が曖昧、分かっていたがケアレスミスで誤答した(顔見知り)
✓——ストレスなく根拠が浮かび、正解した(親友)
誤答(根拠不明)の記号がなぜ「✕」ではなく「〇」なのですか、という質問をよく受けるのですが、その理由は「1画」だからです。ただ、これは個人の好みですので、お好きな記号を使っていただいて問題ありません。
択一式の問題の場合、記号は問題単位ではなく、選択肢単位でつけます。「問題として正解した」と「選択肢の根拠を理解している」は別のことだからです。
4.△の問題が宝
問題を分類した後で注目したいのは、△の問題です。△の問題には、「分かっているようで分かっていない」ことが含まれているため、あと一歩詰めなければなりません。ここを、「正解したからOK」で終わらせてしまうと、試験本番で致命傷になります。
逆に言えば、△の問題こそ、自分の実力を効率的に伸ばしてくれる「宝」と言えます。△を丁寧に✓に変えていく作業が、問題演習の本体です。
同時に、〇の問題は「他人」なので、これからテキストや解説を読んで理解し、覚えていきます。これは、△の問題よりも時間がかかるので、少しずつ取り組みます。一方、✓の問題は、次の周回からは解かなくてOKです。
以下、具体的な周回の仕方をご紹介します。
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