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【資格試験/受験】短期合格者と、そうでない人とを分ける、3つの差

こんにちは。「30日チャレンジ」の運営担当で、元弁理士の伊藤です。
現在は、難関大専門の学習塾 Dear Hope で数学と物理を担当しています。

資格試験などの受験の世界では、同じ講義を受け、テキストを読み、過去問を解いているのに、何年も合格できない人と、一発で合格する人がいます。

この差は、勉強量でも、頭の良さでも、勉強法でもないことがあるように感じています。

今回は、長年、大学受験生や資格試験の受験生に接してきた経験をもとに、短期合格者とそうでない人との間にある、いくつかの共通したパターンの違いをご紹介します。



1.指導者への信頼と素直さ

何年も受からない人と、短期で合格する人の違いを一言で表すなら、この人と思った指導者に全幅の信頼を置き、それを行動で示しているかどうかだと思います。

「この先生を信頼する」という気持ちがあれば、指示を正確に受け取ろうとしますし、また、言われたことにも全力で取り組むでしょう。効率的に実力を伸ばすには、この素直さが大切だと筆者は考えています。

これとは対照的に、先生から頂いたアドバイスのうち、自分にとって都合の良い部分だけを受け入れる人がいます。このような人は、「でも別の先生はこうしなさいと言っていたし、合格した先輩はこうすると良いと言っていた、どうしよう…」などと外野の声に振り回され、正しい方向からズレていってしまいます。

勉強法を自分で工夫していくことは、もちろん大切です。しかしそれは、信頼を土台にした上で主体的に考えるということであって、指導していただいたことを都合よく「つまみ食い」して中途半端に取り組んだり、「それは無理だろう」と批判的に受け止めたりすることとは、全く別の話です。

何ごとにおいても、上達するためには、指導者から頂いたアドバイスをすぐに100%やるのです。そして、やった結果、うまくいかなかったり、疑問が生じたら、すぐに質問します。この「フルコミットの姿勢」が、学習を迅速に、かつ正しい方向に進める助けとなります。

筆者自身、合格体験記にも書きましたが、授業や授業後の質問の際にいただいたアドバイスを「素直に実践すること」が合格の大きな鍵だったと今でも感じています。

勉強の解像度が上がる

指導者を信頼している人は、一般に、勉強の解像度が高いです。

筆者は、授業で「これは大事だよ」と言うことがあります。合格する人というのは、次の授業までにそれをきちんとマスターしてきます
一方、そうでない人は「あれ、そんなことやりましたっけ?」となります。悪意があってやっているわけではなく、本人は「勉強した」つもりでいるのだと思います。しかし、おそらく「授業を受けること」が勉強だと思っていて、「授業で言われたことをマスターすること」が勉強だとは思っていないのです。

両者の違いは、指示に対する解像度の差だと筆者は感じています。
「大事だよ」と言われたとき、解像度が低い人は「ふんふん、大事なんだな」で終わります。
一方、解像度が高い人は、「どのレベルまでできれば大事にしたことになるのか」をきちんと考え、実践に移します。

この差は、例えばテキストの読み方にもそのまま現れます。
解像度が低い人は「読んだ」(一読した程度)で終わります。一方、解像度が高い人は「この一文が言っていることを、自分は本当に分かっているか」を自問しながら読むことになります。だから、知識の習得が速いのです。

なお、詳しい学習法についても記事を公開しています。ぜひ以下の一覧をチェックしてみて下さい。


2.静かな自信と覇気

次に大切なことは、「静かな自信」「覇気」です。一見矛盾するようですが、この二つがセットになっています。

静かな自信

ここで言う「静かな自信」とは、「やることをやれば、できるようになるだろう」という、自分の成長の可能性に対する深いところでの確信のことです。短期合格する人にはこの確信があるため、できないことがあっても「できるようになるための訓練をすればいいだけ。きっと自分はできるようになるだろう」と考え、淡々と勉強に没頭します。

このように、騒がず、慌てず、まさに淡々としているので、傍からは、自信があるようには見えないかもしれません。しかし、自信がなければ、淡々と勉強に向かい続けることは難しいのです。そして、このような状態のとき、自分の持つエネルギーを、不安に奪われることなく100%勉強に向けることができるのです。

一方、「絶対に受かってやるぞ」と頻繁に口にする人がいます。これは、実は不安の表明であることが少なくありません。本心では合格できるか不安だけど、それを「やってやるぞ」という掛け声で無理やり押し切っているのです。この場合、勉強に向けられるべきエネルギーが、「やってやるぞ」と自分を鼓舞することに浪費されてしまい、本丸の勉強の方で馬力が出ません。

覇気

騒がず、慌てず、淡々と勉強に邁進しながらも、そのメンタルにおいては、「分からないところは徹底的に追及して納得するぞ」という気迫を持ち合わせています。これが覇気です。短期合格する人は、できないことをできるようにすることに関して妥協がありません

そのような人は、課題にもちゃんと取り組みますし、分からない点をちゃんと聞いてきます。覚えるべき内容のメモを常に持ち歩き、すき間時間のたびに見るなど、「できるようになるための工夫」を怠りません。

これらは、ある意味当たり前のことですが、その当たり前のことを当たり前にやり続けるタフさこそが、長丁場の勉強では大切なのです。

「覇気」は姿勢に現れる

また、覇気がある人は、前傾姿勢で一心不乱に机に向かいます。力んではいませんが、適度なテンションがあり、字を書くスピードも速い傾向にあります。

一方、覇気がない人は、背もたれに寄りかかって脱力した状態で机に向かいます。ものを覚えるには大きなエネルギーが必要なため、このような状態では、効果的な学習は困難です。

実際に、猫背で座った学生は直立姿勢の学生より数学の問題を有意に困難に感じることが研究で示されています。また、椅子の前1/3に座った姿勢では、暗記・計算・論理的判断のパフォーマンスが最も高くなるという研究結果もあります。

姿勢は、学習効果に直結しているのです。


3.耐える力(できない時間をゲームとして楽しめるか)

さらに、できない自分に耐える、あるいは、その時間を耐える力も重要です。

サッカーの試合を思い浮かべてください。

90分の試合で、点が入るのはわずか1点か2点だったりします。ほとんどの時間は、点が入りません。しかし、サッカーファンはその時間を退屈に過ごしているわけではなく、むしろ、点が入りそうで入らないスリリングな展開を楽しんでいます。

言い換えると、なかなか点が入らないからこそ面白いのです。また、だからこそ、点が入った瞬間に大いに歓喜し、盛り上がるのです。

できない自分に耐える

勉強も同じです。なかなかできるようにならないから、勉強は面白いし、できるようになった時の喜びも大きいのです。

「できない自分」にいちいち落ち込む人は、点が入らない90分のほとんどをスコアボードばかり見て「なんで点が入らないんだ」と嘆いているようなものです。

一方、「できない自分」に耐えられる人は、点が入っても入らなくても、スコアボードではなくゲーム自体に集中します。そして、点が取れたときの喜びが大きいことを知っていているからこそ、積極的に得点のチャンスをつくろうと奔走します。

どちらが良いかは、明らかです。
なお、ゲーム感覚で勉強に取り組むことについては、2026年度の入試で東京大学・理科Ⅰ類にDear Hopeから合格したH君の合格体験記でも触れられています。

勉強とは、コップに一滴ずつ水を溜めるようなもの

勉強とは、コップに水を一滴一滴貯めていくようなものだと、筆者はイメージしています。コップが満ちるまでは、「できない自分」に耐えなければなりません。

しかし、やがてコップに水が満ちて溢れるように、知識や経験が一定量を超えると、全体像が見え、それまで苦労していた問題が嘘のように容易に感じられるときが来ます。

筆者の感覚では、そのコップは、三角フラスコのように下が広く上がすぼまっています。したがって、特に最初のうちは水がなかなか溜まらず、もどかしく感じます。しかし、次第に水が溜まってくると、最後の方はあっという間に水が満ちて視界が開けます。

ただし、勉強のやり方がずれていると、コップにうまく水が溜まりません。いわば、コップに穴が開いている状態です。ぜひ、この記事でお伝えしてきたように、指導者を信頼し、アドバイスに素直に従っているかなど、自己チェックされてください。

伸びるタイミングは人それぞれです。
焦らず、他人と比較せず、今日も一歩、前に進んでいきましょう。


まとめ

今回は、短期合格する人と、なかなか合格できない人との差を、3つご紹介しました。

この人だ、と思った指導者を信頼し、素直に指示を受け止め、覇気をもって行動に移し、できるようになることを信じて、それまでの時間を耐えてください。

また、何度か不合格を経験していらっしゃる方は、「また次もダメだったらどうしよう」という不安に囚われてしまうこともあると思います。
しかし、それは裏を返すと、合格したら想像を絶する喜びが待っているということです。ぜひそれを楽しみに、希望をもって勉強に取り組まれてください。

皆さまの学習を応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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難関資格に挑戦する方や新しいスキルを身につけたい方など、さまざまな目標を持った参加者が互いに刺激し合い、それぞれの目標に向けて努力しています。

筆者は、このコミュニティーで学習法などのアドバイスを行っています。「30日チャレンジ」の詳細は、公式サイトをご覧ください。

【著者プロフィール】
30日チャレンジの運営担当 伊藤
高校時代、大手予備校が主催する記述式模試の数学で200点満点を獲得し、全国第1位。大学入試では数学を全問完答にて東北大学に現役合格。その後、東北大学大学院に首席で合格。数学は満点。

大学1年次より大手予備校の仙台校にて東大数学・理系数学等の講師を6年間務め、その後勤務した学習塾でも東大・難関大向けの数学を中心に講義を担当するほか、全国配信の高校数学のDVD収録講義も担当しました。

社会人になってからは、約8か月の勉強期間を経て、弁理士試験に9割超の得点で一発合格。その経験をもとに、大学受験生のみならず資格試験を目指す社会人にも、効果的な勉強法をお伝えしています。

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