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When I'm Sixty-Four

朝の光は、私の部屋の窓を通り、床に折れ重なるように差し込む。鍛えられた筋肉は、ストレッチヨガを始めた数十年前と全く同じように反応する。

膝には銀色の縞模様のアメショ猫が丸まり、口の中の小さなしみをちらりと見せる。
私は猫の頭を撫で、肩に飛び乗らせる。猫の瞳には、街の未来の景色が映るようで、ほんの一瞬、私の胸の奥まで光が届く。
緑が深くなっているなら良い、温暖化により、強い植物だけが生き残り、まるで熱帯林のように緑が香る。


ベランダから見下ろす街はまだ、朝露に濡れ、歩道の石畳が微かに波打つ。花壇のパンジーやチューリップ、ヒヤシンスは風の旋律に合わせて色を変える。遺伝子組み換えや光合成の研究がすすみ、反射する光の量で花弁の色合いが変わる新技術の花々、また、光合成の効率化がすすみ、地下茎からの肥料はほとんど不要となっている。

街角の花壇は土を必要としないので、軽量であるため、浮き上がって見える、細い足で支えられているため、空中に小さな庭があるように見える。

猫はその浮遊庭の上を跳ね回り、口の中のしみを見せる。
猫の身体能力を伸ばす餌も開発され、10歳は過ぎるアメショだが軽く2m20㎝くらいはジャンプする。
猫が刺激を与えるたびに庭の色が変化する。

子供たちは虹色の光の軌跡に目を奪われる。私は珈琲を片手に浮遊庭の上で即興ギターを弾く。花や光が旋律に共鳴し、街の空気も波打つように揺れる。

カフェに入ると、椅子やテーブルが微かに宙に浮き、窓際に座る私の周囲で光が粒子のように踊る。猫は窓辺に座り、外の浮遊庭の花々を見つめる。

私は「Here Comes The Sun」を口ずさみ、旋律が街に溶けると、通行人の足取りも微かに変わり、風や光が音楽に共鳴する。街全体が生きたオーケストラのようだ。


川沿いの光の迷路

川沿いの街は熱気と光の波に満ちる。
川面は音を拡張させる波打った天井のように副音を奏でる。
跳ねる魚は光の粒子のようだ。私はギターを取り出し、コードを弾くと川面の光、街灯、花壇の色彩が変化する。猫は水面に映る自分を見つめ、しっぽを揺らすと微かに時間の波が揺れる。

ある日、猫は川面を飛び越えて光の迷路に入り込み、空中に浮かぶ花の上で跳ねる。口の中のしみをちらりと見せるたびに川が虹色に光り、街全体が即興の音楽の楽譜になる。私はコードを変えながら猫と共に街の光景を演奏し、花も風も光も音楽に共鳴する。


落ち葉の星と即興セッション

落ち葉が赤や金に染まり、風が舞い上げる。

落ち葉を踏むと葉が光を帯び、夜空の星のように宙に浮かぶ。猫は跳ねるたびに新しい星を作り、口の中のしみを見せると小さな流星が落ちる。孫たちは星に触れようと手を伸ばし、街の光景も夢のように変化する。

友人が訪れ、街角で即興音楽セッションを始める。花壇の花々は音に合わせて色を変え、通行人も旋律に沿って歩く。街は巨大な楽器となり、私たちは演奏者であり観測者でもある。猫は木の枝に登り、跳ねるたびに光の柱が立ち、落ち葉が音符のように舞う。


透明な波と量子思索

霧雨が街を覆うと建物や人々が透明な波のように揺れ、時間がゆるやかにねじれる。

猫はその波の中で跳ね回り、口の中のしみを見せると波紋が広がり、過去の街並みと未来の光景が重なる。

私は珈琲を傾け、パソコンで作曲のメモを取り、量子力学的思索を深める。

雪が舞い落ちる景色、街灯の光、通行人の動き――すべては観測によって形を変える。猫の視線が私を見つめるたび、時間の波が微かに揺れる。

夜になると、街角のライブハウスでは音楽が現実を塗り替える。


猫はバッグの中で丸くなり、窓から差し込む街灯の光が壁に踊る。私は膝の猫を撫で、口の中のしみをちらりと見せる猫を見つめながら曲に身を任せる。街の花、風、光、通行人もすべて旋律と共鳴し、非現実のSF的都市の中で時間が踊る。


街と猫と音楽の量子舞踏

私は自由に、透明な歓びに満ちている。

街の光と風、音と匂い、季節の移ろいは量子の波のように広がり、猫と私の間を行き交う。春の浮遊庭、夏の光の迷路、秋の落ち葉の星、冬の透明な波――すべてが旋律として街を満たし、私たちの存在を祝福する。

未来も過去も、時間の波も、猫の跳躍も、私の観測と共に踊り続ける。


64歳になったら

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