#ドラマ修学旅行 への愛を叫ぶ
「修学旅行で仲良くないグループに入りました」が好きだ。
最終回を迎えて5ヶ月が経った今でも、こうして好きを叫ぶほどに。
渡会の言葉を借りるなら「ドラマ終わっても気持ち変わらないどころかどんどん増していくんだけど…どうしてくれんの?」状態である。
何がこんなにも私を惹きつけるのか。それを言葉にしたくなってしまうのが私のオタクとしての性分のようなので、ここに書き綴ることにする。
修学旅行という、わずか三日間から始まる物語。このドラマには高校生の恋と青春のきらめきがこれでもかというほどに詰まっている。
初めて人を好きになること。
相手の言葉に救われること。
少しずつ距離が近付いていくこと。
そんな感情の積み重ねがとても丁寧に描かれている。不安も、嫉妬も、好きという気持ちも、全て言葉にして相手へ渡し、“すれ違い”ではなく“向き合うこと”で関係を深めていくふたり。
そのまっすぐさが、私はたまらなく好きだった。
このドラマ、まず語りたいのはキャラクターの魅力である。
一軍スター高校生×平凡な男子高校生
修学旅行から始まる学園格差ラブストーリー。
公式サイトからの引用であるが、実際はここまで記号的なふたりではない。
まずは日置朝陽。彼は平凡と言って間違いはないと思うが、その言葉では決して語り尽くせない。「素直」「純粋」等々…彼を表す言葉たちはいくつもあるが、どれも当てはまっているようでいて、その一言だけでは表しきれない。彼は凪のような柔らかな強さを持ちながら、いつだってとにかく真っ直ぐに佇んでいる。
「知れば知るほど、愛おしくなって」
という渡会のモノローグがある。この言葉通り、日置は何か特別なアクションを起こすわけではない。日置朝陽という人間をただただ知っていくうちに、渡会は惹かれていくのだ。
そして日置は、相手の感情を“受け止めること”に不思議なほど強い。
渡会からの告白も、“ド嫉妬・ド執着”と言われる重たい愛も、戸惑いを見せつつも決して拒絶しない。しっかりと渡会の目を見つめ返し、真正面から受け取ってゆく。
何より渡会が日置を気になるきっかけとなったエピソード。その類まれなる容姿から、心無い言葉を浴びせられてきた渡会が、初めて同性である日置に“優しさ”という内面を褒められたという。
渡会自身も「たったそれだけのこと」と言っていたが、今まで誰もしてくれなかった「たったそれだけ」を日置は何の意識もせずいとも簡単にやってのけた。これが渡会にとって何よりの“救い”となるのだ。
一方でその渡会紬嵩。彼の魅力はなんと言っても“目”だ。
第一話、原作未読の状態で観た私が射抜かれた渡会の目。渡会のモノローグは一切無い中で、視聴者全てに伝わったであろう日置への思い。
「渡会は俺の何がいいの」と日置が抱いた疑問を、視聴者も感じながら物語は進んでいく。
日置を見つめる熱。
止まらない嫉妬。
自分の重たさを自覚して踏み込めない躊躇い。
「好きだよ」と告げる時の覚悟と切なさ。
彼の瞳は、それら全てを台詞以上に語っていた。
渡会の片想いから始まり、友達になり、日置が初恋を自覚して両想いになり、恋人になる。
一歩一歩、ゆっくりと前に進んでゆくふたり。一見穏やかで平坦な展開にも思えるが、決してそれだけではない。
恋人になるまでの合間にしっかりと挟まれる、プロポーズ、手繋ぎ、頬キスetc…といったときめき展開が容赦無く刺してくる。しかもちゃんと毎話。毎話なの。
この“丁寧さ”と“ときめき”のバランスが絶妙に生きている。ひとつひとつ恋心を積み重ねてゆくふたりの姿は、甘く素直で、透き通るように眩しかった。
このキャラクターの魅力と切っても切り離せないのが、役者陣の演技だ。キャラクターを最大限、いやそれ以上に体現している。
まず、日置朝陽を演じた藤本洸大さん。一話からとにかく芝居が自然で、目線の揺れや、手や唇の仕草、モノローグや台詞の声色の使い分け、その全てで日置朝陽という人間の柔らかさを作り上げていた。
そして恋を知らなかった日置が、初めて告白され、自身も初めて人を好きになることによって生まれる変化。こればっかりはもう「見て!!!回を重ねるごとに日置くんどんどん可愛くなるから!!!」としか言えない。見て。
そして渡会紬嵩役の簡秀吉さん。10キロ落として臨んだという簡さんのビジュアルの“強さ”は、渡会という存在の説得力をより一層濃いものとした。
二次元から飛び出てきたかのようなフェイスライン。すらりとした体躯に、真っ直ぐに伸びた背筋。その凛とした佇まい全てが“渡会紬嵩”だった。
渡会は記号的に言えば嫉妬深く、執着心も強いキャラクターだ。けれど、簡さんの演技にはそれに不器用さと等身大の高校生である幼さが同居している。日置への想いが暴走している時はいわゆる「ド攻め」とすら称したくなるのに、根っこには繊細で臆病な一面と可愛らしさまで存在している。そんなアンバランスさが堪らなく愛おしい。
そして何より、ふたり並んだときの空気が本当に澄んでいる。
日置朝陽が藤本さんでなければ、渡会紬嵩が簡さんでなければ、私はこれほどまでにこの作品を好きになっていないと断言できる。
言葉以上の信頼を積み重ね、日置と渡会を緻密に作り上げていく姿がメイキングに映されている。だからこそ、ドラマの中でもあの自然な距離感が生まれたのだ。
余談だが、クランクアップで涙するふたりはマジで全人類に見て欲しい。ただ“撮影終了を惜しむ涙”ではなく、お互いに尊敬し合いながら作品を作ってきた信頼があったからこその涙。あれほどまでに美しく流れる涙を私は見たことがない。ドラマよりもドラマだった。叫んだ。
きっと私は、明日も明後日も明々後日も、毎日初めて見るような気持ちで「修学旅行で仲良くないグループに入りました」が好きだと叫び続けている。これほどまでに「好きだ!!」と自信を持って言える作品に出会えたことは、とても幸せなことだと思う。
今あるのは、溢れんばかりの感謝と、どうかどうか二期がありますようにという願い。
そして最後に、
#ドラマ修学旅行 、大好きです!!!
