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【MYOG #4】 初バックパックは小型ロールトップ。

初めて作ったバックパックは、容量13リットルほどの小型モデル。 ロールトップ型のスタッフサックに、ショルダーハーネスを取り付けただけのデザインです。「小さいし、構造もプレーンだから簡単に作れるだろう。」と最初は思っていたのですが、ショルダーの取り付け角度や幅を決めるのには、かなり試行錯誤した記憶があります。

MYOG Summit bag

このバックパックを作ろうと思った理由は、明確でした。

  1. バックパックの「パックライナー・防水インナーバッグ」として使いたい

  2. 山頂アタック用の「アタックザック」としてもそのまま使いたい

  3. 大好きなDCF素材のバックパックが欲しい!

巷にある軽量なアタックザックは防水仕様ではないためパックライナーには使えません。かといって完全防水のモデルは、シームテープが貼られていて重量がかさむものがほとんどでした。 「無いなら、DCFを使って自分で作ってしまおう!」と考えたわけです。

そこで今回、あえてミシンを使わずに「ボンディング(接着)」という方法を選びました。 ミシンで縫ってしまうと、どうしても針穴から水が侵入してしまい、完全な防水にはなりません。

一方、ボンディングは専用の接着テープで圧着するため、針穴が一切なく、高い防水性をキープできるというメリットがあるからです。(当時はミシンに不慣れ、というか怖かった・・というのも理由の一つですが、無縫製による完全防水を試してみたかったのです)

設計にあたって特に意識したのは、軽量なULバックパックたちのアイデア。薄い生地やクッションでも、ハーネスの幅や取り付け角度を工夫すれば、しっかり荷重を分散してくれるという設計思想には本当に感銘を受けます。

ただ、今回は市販品をそのまま模倣するわけではありません。何より、本体をミシンではなく「ボンディング」だけで作ろうとしていたため、ここから長い試行錯誤が始まりました。ゴミ袋などのビニール袋を使って、何度もテストサンプルを作っていたのが懐かしい。

ロールトップを全て伸ばしたところ。


「ほぼミシンなし」の仕様

このバックパックには、自作ならではの尖ったこだわり(であり、今思えば狂気的な部分)が2つあります。

こだわり①:ミシンを使わない無縫製 
本体とショルダーの連結部分すらミシンを使っていません。今振り返ると「いや、そこは縫えよ!」と当時の自分にツッコミたくなりますが、当時は頭の中がボンディング一色だったんです(笑)。
実は、初めて使うミシンで、ナイロンテープの部分を縫うだけでも一苦労でした。 最初はボンディングだけの部分に補強を入れていなかったのですが、案の定、使っているうちに剥がれそうになったため、後から綺麗に補強テープを貼ってリカバリーしました。見た目も違和感なく仕上がってホッとしたのを覚えています。

こだわり②:超軽量・薄型の「ペラペラショルダー」 
ハーネス部分までDCFを使ったペラペラな仕様です。なぜここまで薄くしたかというと、目的である「パックライナー」としてザックの中に収納する際、ショルダーが分厚いと嵩張って邪魔になってしまうから。
「そんなに薄くて大丈夫?」と思われるかもしれませんが、薄いショルダーであっても、幅を広くし、さらに自分の肩の角度に合わせて取り付けることで、荷重がしっかりと分散されて安定して背負うことができます。だからこそ、薄さと快適な背負い心地を両立させることができました。

外側には前後にバンジーコードを張り巡らせているので、軽い上着などを挟み込めます。背面パッド代わりには、カットした「サーマレスト Zライトソル」がジャストで収まる仕様です。

アタックザックとして想定している装備(レインウェア、防寒着、エマージェンシーキット、非常食、水など)の重量であれば、ボンディングだけでもちゃんと耐えてくれています。作ってから4年ほど経ちますが、今のところどこも壊れていないので、強度的には合格だったようです!

作ってみて見えた次の課題

日々の低山ハイキングはもちろん、アタックザックとして、立山・雄山へのアタック時にも使用しました。

182cmの私が背負うと、このようなサイズ感になります。

気になる重量は、実測70g
うーん、アタックザックとして見れば十分に軽いのですが、パックライナーとして見ると、ちょっと重いかな……?という絶妙な結果に。おそらく、強度の不安から貼りまくった「ボンディングの補強テープ」が重量を押し上げてしまったのだと、この時に気づき始めました。

「ボンディングだけでここまで作れるんだ!」という大きな自信がついた反面、「でも、これ以上を求めるならやっぱり……」という少しの不安。 とはいえ、この時の私はまだミシンをゆっくりしか踏めないレベル。味を占めたこの手法で、さらに無謀なチャレンジへと突き進んでいくことになります。
(後々、手痛い目を見ることも知らず…。そのお話はまた次の機会に。)


実測70g、軽いのか重いのか・・。
ショルダーハーネスも薄いのでコンパクトに畳む事ができます。
ボンディングで作ったDCF収納袋に入れて保管しています。


[ 筆者について ]
本職はグラフィックデザイナー。独立10年目の節目に、山と街の境界線をなくすULギアブランド【337 UL】を立ち上げ準備中。Instagram(@337.ulでも日々の様子や写真を少しずつ投稿していきます。記事への「スキ」や「フォロー」で応援していただけると励みになります!


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