ヒトタラヲは本物の人たらし
過去の話
私は行動がいつも遅い。
前作の記事にも書いた。
遅いだけではない。
そもそも行動力がない。
慎重派の自覚もある。
おまけに能動的だ。
ほぼ自発的に動かない。
良い面もある。
騙されにくい。
なかなか行動しないからだ。
人に勧められても基本的にやらない。
だから、騙されたり損もしない。
こんな私も、過去に少し珍しい経験をしている。
ネットワークビジネスをやっていた。
もう、随分と昔のことだ。
最初はやるつもりもなかった。
何度も熱心に誘われる。
断り続けるのも面倒臭かった。
根負けしてセミナーに参加する。
勢いに押されて、始めてみることにした。
大した行動もせず、時間だけが過ぎる。
完全な幽霊部員と化す。
毎日いつ辞めるかばかり考えていた。
たまたま誘った私の後輩が、ビジネスに参加した。
後輩は飲み込みも早かった。
おかげで、あっという間に私は抜かれる。
どうせ辞めるつもりだったので、気に留めない。
先輩達からも可愛がられ、彼は調子に乗った。
私は辞めるつもりだったが、彼が疎ましく思えた。
やがて後輩は、私を小馬鹿にするようになる。
態度はあからさまで、すごく悔しかった。
後輩に負けないように、少し頑張るようになる。
おかげで少しマシになった。
でも、後輩は私より成長スピードが早かった。
一目置く人も増え、彼は有頂天になる。
そんな折に、先輩から一泊二日のセミナーに誘われた。
なんでも他のグループが主催しているらしい。
多くの人が参加されていて、切磋琢磨していると聞いた。
後輩を出し抜きたくて、藁にもすがる想いで参加する。
千葉の成田にあるホテルだった。
残念だったのは、後輩も参加すると言い出し着いて来た。
800人以上が参加していて、人数に圧倒される。
何人もの成功者やリーダーが、スピーチしていた。
さすが結果を出されているだけあって、どの方も説得力がある。
参加して本当に良かったと思えた。
ほとんどは私の年齢より10以上も年配の方ばかりだった。
たまに少し年上の方もいたが、始めた歴が長いから仕方ない。
司会の方に紹介され、1人30分から60分ずつ話される。
そうこうしている中で、司会の方の紹介に驚いた。
次に話してくださる方は、歴も浅いらしい。
年齢も20代で、なんでそんな奴がと正直思った。
スーツやワイシャツを着て登壇されていた人が多い。
登場した男は、Tシャツで日焼けした茶髪だった。
この人が若き日のヒトタラヲさんである。
ヒトタラヲさんを知らない方もいるかもしれない。
彼はnoteでも有名なクリエイターだ。
250人を超えるメンバーシップを運営している。
驚いたことに、彼の登場で黄色い声援が飛び交った。
自分よりも年齢が若く、見た目から好きになれなかった。
(ヒトタラヲさん、ごめんなさい。)
他の方々は、PowerPointで事前に準備をされて喋られていた。
映し出されたスクリーンに合わせ、我々に語りかける。
ヒトタラヲさんは、マイクを握ると歩きながら話し出した。
本人はパソコンが苦手なので、資料はないそうだ。
見た目と裏腹に、低姿勢のスタートだったと記憶している。
話し始めて3分ほど経った頃には、私は彼の話に夢中だった。
メモをとるノートに文字がいっぱいになる。
そして、頃合いを見計らった頃に状況が一変した。
ヒトタラヲさんも、スクリーンを使い出す。
資料を準備していたのに、あえて使わなかったのだ。
この演出に驚愕させられたが、内容は更に我々を圧倒した。
途中の休憩時間で、必ず名刺交換に行こうと決心する。
最初に好きになれない外見など忘れていた。
しかし考えることは、皆同じだった。
ヒトタラヲさんの周りには、人だかりが出来ていた。
女性達からキャーキャー言われていたのも分かる。
名刺交換は長蛇の列になり、あっという間に休憩時間は終わった。
私は行動が遅く、名刺交換が出来なかった。
その後に別の機会にチャンスが巡って来て、名刺交換をしている。
非常に驚かされたのは、その時の対応だ。
こちらの話をしっかりと聞き、私なんかを褒めまくって来る。
挙句に「今度教えてくださいよ」と、言われてしまった。
私がヒトタラヲさんに教えられることなどない。
でも、彼と話していると気持ち良くなってしまった。
空気感というか、こちらの気分を読むのが上手だった。
更に驚いたことに、後日彼から電話が来ている。
名刺の電話番号を見て、私に挨拶の電話をかけてくれた。
ちなみに、後輩にも電話がかかって来たと聞いてまた驚いた。
あれだけ多くの人と名刺交換をされ、全員に電話をしてたのだろう。
こうした気遣い1つ1つに彼の凄さを感じさせられる。
調子に乗っていた後輩も少し変わった。
ヒトタラヲさんの話ばかりするようになった。
人を魅了する何かは、才能ではなく努力だとヒトタラヲさんは言う。
前置きが長くなったが、ヒトタラヲさんと再会した話を書く。
最近の話
先ほどのことだ。
今、ホテルに戻って記事を書いている。
会ってもらう条件として、最初に約束していた。
だが、今となっては約束などなくても良かった。
自分の記憶のある内に、記録として書き残したい。
只今深夜3時だが、興奮して眠くない。
先ほど部屋に戻り、シャワーだけ浴びてパソコンに向かっている。
日付は変わったが、飛行機で今日東京に来て会ってもらった。
指定された待ち合わせまで、時間を巻き戻す。
ヒトタラヲさんは、私の顔を知らない。
そもそも、存在すら覚えてないだろう。
こちらは顔を知っている。
かといって、あれから10年以上も経過した。
雰囲気も変わっていることだろう。
すぐに見つけられるか自信がなかった。
私の服装は、ヒトタラヲさんに伝えてある。
彼も自分の服装を教えてくれていた。
最初に声をかけてくれたのは、ヒトタラヲさんだった。
あまり具体的な雰囲気を伝えないよう言われている。
ただ、ご本人の許可を得た部分だけお伝えする。
少し前にお会いしている、うめぼしさんの印象と一緒だった。
うめぼしさんの言葉を借りれば、イケ目である。
色っぽいという言葉が的確だった。
そして、お若い。
元々私よりもお若いが、もっとずっと年下に見えた。
以前と色々と変わっていた。
気になる方は、直接ご本人に会ってもらうと良い。
実は、私はヒトタラヲさんの指導を受けている。
内容はnoteの収益化だ。
冒頭で行動力がないと話した。
正確には失敗するのが怖いんだ。
でも、彼の説得力以上に以前の実力を知っている。
失敗する可能性も低いと感じた。
おかげで、言われた通りにやってみた。
何度も親身に指導してくれ、理屈もしっかり教えてくれる。
あれがヒトタラヲさんのよく言う考え方なのだろう。
納得することばかりで、素直に聞き入れやすい。
その甲斐もあって、今ではnoteで収益を得られている。
もちろん、ヒトタラヲさんの額には遠く及ばない。
それでも、私にとってはかなりの収入だ。
事細かに指導いただき過ぎている。
もう自分のアカウントなのかも怪しい。
そのくらいヒトタラヲさんは、熱心でお優しい。
私「なんであんなに優しく教えてくれるんですか?」
彼「だって一緒に稼げる人がいた方が楽しいじゃないですか。」
アカウントで言ってるようなことを、そのまま発言されていた。
私「それだとヒトタラヲさんに得はないですよね?」
彼「いえ、ありますよ。だって仲間が稼げたら嬉しいですもん。」
神かと思った。
こんな私を仲間と言ってくれた。
本当にこんな人がいるんだなと感じた。
事前に聞きたいこともまとめていた。
スマホにメモをして行ったが、あまり役立たなかった。
というより、想定してなかったもっと聞きたい話が多かった。
今後は法人化を考えた方が良いとか言われて驚いてしまう。
法人化した場合のメリットや注意点も教えてくれた。
さすが経営者をされていただけのことがある。
話がリアルで、しかも分かりやすい。
経費の考え方や、私が法人化する流れなどまで話してくれた。
感動したのは紙とペンを用意していてくれた。
私に見やすいように左手で逆さに書きながら説明してくれた。
恐らく書店で売られた本では書いていないようなことばかりだった。
こちらが多く質問するつもりでいたのにおかしい。
いつの間にか、私が答えていることが多かった。
そして気づく。
ヒトタラヲさんは、話をよく聞いてくれる。
話を聞きながら、ちょっと考えては意見を下さる。
心地良く話していたら、悩みがどんどんと解消された。
そもそも悩みと気づいていなかったことも多い。
果ては退職金の積立方法まで教えてくれた。
一体、彼と私でどれだけ差があるのだろう。
驚いたことは他にも多い。
とにかく、こちらが理解が出来ているか確認してくれる。
彼「ここまで分かりにくいことないですか?」
何度もこの発言があった。
物腰はやわらかく、丁寧な口調で話してくれる。
聞かせていただくこちらが、すごく心地が良い。
だけど大事と思われる部分は少し口調が変わる。
必ず言い切って来る。
あやふやな言い方で逃げない。
だから、ここが大事とすぐ気づける。
本当に記事で書いていることを実践されていた。
身をもって体験していることに鳥肌が立った。
恐らくヒトタラヲさんは気づいてない。
色々と驚かされたが、2軒目にBARへ行っている。
うめぼしさんのおかげで、これは想定していた。
それでも私は酔っていた。
ヒトタラヲさんも、多少は酔ってはいたと思う。
でも、口調も変わらず物腰は柔らかいままだった。
ふらっと入ったお店は、ヒトタラヲさんも初めてと言っていた。
なのに他のお客さんとも話し出す。
通された席がカウンターの真ん中だった。
おかげで両隣からも話しかけられることも多かった。
私も普通に返事をしていた。
ヒトタラヲさんのコミュ力の高さはレベルが違った。
いつの間にか店内はヒトタラヲさんを中心に話が回っていた。
別に彼だけが話していた訳じゃない。
聞きながら輪に入れない人にまで話を振る。
さながら司会者のような動きをされていた。
時折、ご自身が話して笑いを提供して空気を全部掻っ攫う。
バーテンダーさんにもお酒を奢るが嫌味がない。
おかげで他のお客さんから連絡先を聞かれたりしていた。
女性客も何名かいたが、ヒトタラヲさんへの質問は多かった。
あまり自分が話し過ぎないよう配慮していたようにも見える。
男女問わずモテるだろうなと感じさせられっぱなしだった。
だからといって、私を置いてきぼりにしない気遣いもある。
私が女性だったら間違いなく惚れていた。
いいや違う。
昔魅了されたように、また彼に惚れた。
こんなおっさんの惚れられても困るだろうが惚れ直した。
未来の話
今後、どんな関係を築いて行きたいか。
もちろん、私は彼と付き合い続けたい。
しかし、恐らく色んな人が彼の周りにはいる。
私のことなど気にしている余裕もないだろう。
私はしがみついてでも、ヒトタラヲさんと付き合い続けたい。
そんな風に感じさせられた。
別れ際に彼からこんなことを言われた。
彼「これからもずっと仲良くしてくださいね。」
こっちがお願いすべきことだった。
あんなに魅力的な人間に言われて嫌な気はしない。
帰りはフワフワした気持ちでホテルに戻った。
こんなに楽しい時間を過ごせると思ってなかった。
一番大きな理由は、ヒトタラヲさんの熱にやられたからだ。
近くにいるだけで力を与えてくれる。
行動力のない私でも動けた。
距離は離れていようとも、またお会いしてもらいたい。
またと言わず、ずっと一緒に居て欲しい。
ヒトタラヲさん、これからもご指導・ご鞭撻をよろしくお願いします。
そして、貴重なお時間を与えてくださり、本当にありがとうございました。
思いの丈をそのまま文章にしたら、長文になってました。
読みにくかったら、申し訳ございません。
サンジ(偽物)
ヒトタラヲさんの記事
