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ファースト奇襲 #毎週ショートショートnote
20 xx年の北海道知事選挙。北海道ファーストを掲げた新人が圧勝した。当選後、知事はある政策で世間の度肝を抜く。
「日本の食は北海道が支えているが、国民からの感謝が足らない!特に東京都は食料自給率0%のクセに!今後は東京都向け出荷価格を他の二倍とします!」
突如の表明は混乱を招いた。しかし…青森ファースト!新潟ファースト!…と同調する自治体が増加。それは疲弊する地方をよそに我が世の春を謳歌してきた東京都への怨嗟の声であった。
都民ファーストを掲げる都知事には、対策を求める声が殺到した。だが都知事大池由里子は、「対策は国がなすべき事と考えます」と繰り返すばかり。都民によるデモが連日都庁を取り囲むと、ある日、大池はあっさりと辞意を表明した。
その頃、北海道富良野ではある邸宅の建設が進められていた。施主は大池由里子。引退生活を北海道で送るのだ。地元建設業者がつぶやく。「全く。自分ファーストの人間は打つ手が早いよ」。
(了)(410文字)
たらはかに様の企画に参加させていただきます。
