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インフル念写 #毎週ショートショートnote

 「大丈夫か?」画面の中から中村が言った。そのヴァーチャル背景は都会の夜景。カッコつけんなと思いながら俺は応えた。「熱は下がったよ」
 俺と中村は、会社から若手中心のプロジェクトのメンバーに選ばれた。検討を重ね、具体化を始める時に、俺はインフルエンザに罹患。
 発症から二日後に熱が下がり、俺が強引にウェブ会議で復帰すると、案の定、中村は具体化を進めていた。いけすかないヤツめ。インフルエンザがうつればいい…うつれ…俺は念を込め画面の中村を見つめ続けた。
 二日後のウェブ会議。中村は額に冷却シートを貼って現れた。ピンクの背景の前で掠れ声の中村。俺の念が届いたのか?
ふと違和感を覚えた。ピンクのヴァーチャル背景?すると中村の声に混ざり、微かに声が聞こえた。「おかゆでいい?」…中村、彼女んチから参加してんじゃん。別れろ、振られちまえ…俺は強い念をこめ中村の顔を見つめた。すると中村が大きく醜く顔を歪めた。「ふぇっくション!」
(410文字)


 たらはかに様の企画に参加させていただきます。今回はこんな話でご勘弁を。やめちまえ、とか邪悪な念を送らないでください。
 

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