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250305 人格の危機

今日のプレイ・リストから 136
ニュー・ヨーク・ドールズ


1950年、ニューヨークにデヴィッド・ヨハンセンは生まれました。オペラ好きの保険外交員だった父の影響を受けて、マリア・カラスが好きでした。何事にも反抗していた彼は学校を退学し、17歳の時にマンハッタンのロウワー・イースト・サイドに移りました。アンディ・ウォーホルのファクトリーがあった創造と狂乱の都です。

20歳を過ぎたころ、ニューヨーク・ドールズという5人のバンドを組みました。ウリは女装と過激と下品です。髪の毛を伸ばし、厚い化粧をしたヨハンセンは、ハイヒールを履いた足を内股にして叫ぶように歌いました。あまりにひどいのでなかなかレコード会社と契約できません。ようやく1973年にセルフ・タイトルのファースト・アルバムがリリースされました。

しかし、バンドは数年で解散します。今まさにNYパンクの幕が上がろうとするとき、そそくさと舞台から退場しました。メンバーは薬物などが原因で次々に亡くなりました。一方、ソロになったヨハンセンは80年代後半から90年代にかけて少し売れたようです。テレビ番組のサタデー・ナイト・ライヴや数本の映画に出たそうですが、ボクは知りませんでした。

先日、2/28にデヴィッド・ヨハンセンが亡くなりました。あるno+eを読んで知りました。享年75歳。モリッシーが自分のHPに"ALL HOLLOW(すべてがむなしい)"と題して彼の写真が掲げ、"DAVID JOHANSEN, RIP(安らかに)"と短く記しているのを見つけました。彼の無軌道ぶりを爆笑して、でも大好きで、とっても憧れた我々の年代は、みんな同じような感慨を抱くのではないでしょうか。


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