【ステイホーム】#18 N高に進むと言うが、作文書けず時間切れ
夏休み。ニンテンドーSwitchが欲しいというので買ってあげた。「あつまれどうぶつの森」というゲームをダウンロードした。私はゲームをやらないので、これのなにが面白いのかわからないのだが。お盆なので、大阪から長女が帰省した。2人でかわるがわるピアノを弾いたり(次女は「エリーゼのために」)、オセロゲームをしたり(次女が強くて私は3連敗した)、4人でBlocksをしたりして(手加減抜きで次女が圧勝)、実に平和で和やかな団欒ができた。こんなに楽しかったのは滅多に無いことだった。
翌日はMacBookの中のマインクラフトで作った3Dの「家」を見せてくれた。様々な仕掛けがあって、隠しレバーを押すと階段が現れたりする。素直に、こんなのもの作れるなんて大したもんだと褒めたら、とても喜んで説明してくれた。
令和3年(2021年)8月18日、N高への「優先」出願受付が始まった。N中等部生の特権だ。期間は24日まで。
20日、公立の中学校へ三者面談に行った。担任の先生の計らいで、他の生徒がいなくなる夜の時間にしてくれて、暗くなってから母親と行ったので私は家で待っていた。しばらくして帰宅後、次女が私のところへ来て「N高へ行く」と簡潔に言った。
唐突な展開にびっくりした。N高に行ってくれるなら、これで不登校問題は解決ではないか。それにN高は実際面白いところだ。きっと楽しいぞ!と、必要以上に喜んで見せた。優先出願、実は入学試験はないが志望動機を書く作文がある。200〜400字の提出用紙をダウンロードしてプリンターで印刷した。「まずこれに、思うことをなんでもいいから下書きしてみな」と渡した。なぜ急に高校に行く気になってくれたのか、理由を是非とも知りたかったし、気持ちを文字にすることで、本人も人生目標を自覚をしてくれるだろうと思っていた。
21日、22日は以前に書いたように、私の実父(次女にとっての祖父)の老人ホームへの入居日だったので、その引越しや手続きに追われて、次女のことを見てやる余裕がなかった。やっと終わって帰宅したが、作文の下書きはまだできてなかった。優先出願期間は24日(2日後)だったので、「明日(23日)の昼までには書いてね」と催促してしまった。
失敗だった。突然機嫌を損ね「やっぱりN高行かない!」と言い出した。本気ではなかったのだ。どうやら三者面談を終わらせるために、あるいは母親や教師のそうして欲しいという期待を察して、その場しのぎに「行く」と言っただけなのだろう。しかし言ってしまった手前、何とか書かなくちゃと思い詰めていたところ、無神経な催促をされたものだからキレてしまった。
23日、部屋で寝たまま出て来ない。
24日、遂に出願期間が終了した。時間切れ。これで高校進学は無くなった。暗澹たる気持ちになる。
30日未明、ガシャーンという大きな音で目が覚めた。昼夜逆転でいつも深夜に食事しているのだが、次女愛用の茶碗を落として割ってしまったそうだ。怪我なくてよかったけど。
31日未明、午前3:30。気づくと妻(母親)と2人でリビングで話し込んでいた。泣いているようだった。そのまま朝まで妻(母親)を叩いたりひっぱったりしていた。妻も泣いているようだった。
(続く)
