【ステイホーム】#17 M相談室で怒られる
8月1日日曜日、午前10時からN中保護者会。妻は行けなかったので私が1人で行ってきた。活動報告を写真などで見せてもらった。素晴らしいフリースクールじゃないか。子供達を優しく楽しく迎え入れてくれている。ここの何が不満なのか、さっぱり解せない。ワークショップで他の親とも話をした。嬉しそうに「N高に優先出願するんです」と言う誰かのお母さんがいた。担当の先生ともじっくりと話ができた。ここで働く人は皆、子供の心の闇を理解してくれている。安心感のある先生だった。よろしくお願いしますと言って気分よく帰った。
夜、楽しみに見ている大河ドラマがやってなかった。代わりにオリンピックを放送してるらしい。興味がない。テレビを消したらピリピリした妻が来て、「N中やめるってよ」と桐島が部活やめるみたいな言い方された。これで、うちは高校進学が無くなったどころか、中等部も投稿拒否か。でも、娘から直接ききたかったなー。
また緊急事態宣言発動。今回は8/31まで。こう何度も発動されたり延長されたりするとなにが緊急事態やねんとニュースに突っ込みたくなる。まあ、予想がつかないから緊急事態なんだろうけど。でもオリンピックはやるんだ、イライラする。
8月3日、もうどうすればいいのかわからなくなって、令和元年(2019年)に行ったM相談室に予約を入れた。翌週火曜日に来てくださいと言われた。
8月10日火曜日、妻も私も仕事を休んでM相談室へ。藁をもすがる思いとはこう言う時の心境だった。お金払って解決するなら、高額でもいいから出そうと言う気持ちにさえなっていた。
前回から2年弱、娘を観察してきた様子を話した。「お風呂に入りません、1週間に1回。たまにマツキヨに行ってコスメを買ってます。髪の毛は前髪をきるくらい。部屋にこもっている。親が部屋に入ると逆上する。『どうしたいのか』と聞いても答えてくれない。島根県や北海道に良さげな高校を見せに連れてったのに逃げ出す。嫌なら旅行する前に言えばいいのに、言ってくれない。フリースクール入ったのに登校しない。オンラインもやらない。受験なしで高校へ優先出願できるのに中等部さえ辞めると言う。親としてどう対応すればわかりません。アドバイスをください。」
それに対して先生の反応は厳しかった。
「『どうしたいのか』は禁句、100人中100人がそれは答えられないでしょ。勝手に部屋に入ったら怒るのは正常反応でしょ。親の態度が悪いと言わないよ。行動や言葉から推測して。なんで彼女がそう言う行動を取るのか、なにに困っているのか確かめて。コスメを買ったり前髪を切るのなら、身の回りをかまわなくなる病気ではない。外界に興味を持たなくなっていれば精神的問題になる。危険なら救急車を呼ぶ事態だが、そうじゃないでしょう。部屋に入る時は「心配だから顔を見せてほしい」と言いなさい。1日1回安否確認をしたいと約束する。どう聞いたらどう答えるかと言うパターンを集めないと、アドバイスできない。なぜ2年も連絡してこなかったのか?彼女がなにで困っているか、彼女が理解している環境が何か、情報が無さすぎて判断ができない。」
「え?なぜって、先生が『様子を見ましょう』っておっしゃったじゃないですか?」と答えた。「だから、まさに様子を見ていたのですよ。娘についての情報が少ないというなら本人をここへ連れてきましょうか?」と聞くと、先生の顔色が変わった。
「そういう反応をされるのなら私は降りますよ。島根や北海道に連れて行くのと同じ発想です。そう言う親御さんとは付き合えません!怖いですよ。訴えられそうですよ」
その先生の感情的な怒り方にびっくりして、私の心に幕が降りた。ああ、この人とは話が噛み合わない。全く親の気持ちに寄り添ってくれないんだな。もう帰ろう。二度とここには来ない。そう思って、適当に表面的な礼をいい、金を払って引き上げた。最後に「彼女を変えるのでなく親の方が見方を変化しないと」とおっしゃった……らしい(走り書きのメモが残っている)が、その時はもう腹が立って気に留めてなかった。
帰宅してから、妻が「そろそろ、うつ病の薬をもらいに医者に行くのかな」と言った。私は医者嫌いで薬嫌いなのだが、妻が参っているならそうしたほうが妻のためにいいのかな。妻の意向を支持するのも夫の役目だろうと思った。
翌8月11日、市の「心の電話相談センター」にこどもの行けるクリニックを紹介してもらった。ただし予約がいっぱいだろうと言う。
(続く)
