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【ステイホーム】#16 それぞれのステイホーム

 少し時を遡る。高齢の私の両親のことを書く。
 娘から見たら祖父母である。この頃、娘のことだけでも頭が痛い上に、両親のケアや書類手続きにかり出されることが重なり、ストレスが3倍になった。長くなるので詳しくは書かないが私の両親は不仲で、もう5年近く別居していたため、どちらも独り暮らしだった。

 まず母(娘の祖母)88歳。大腿骨骨折したことは書いたが、3ヶ月以内に車椅子で入れる施設を探さなくてはいけない。姉たちと協力して7〜8箇所の施設を見学した上で、ある有料老人ホームに決めた。5月20日に入居一時金として500万円の前金、毎月の入居費は20万円強だった。入居当日にどうしても夜間のPCR検査受けてくれと言われて38,000円とかお金が飛んでいく。そうかと思うと市から2万円の補助金がもらえると言うので、この要請手続きもやらねばならずやたら面倒くさい。通院する医者も全部変わる。前の医者には診断書を5500円払ってとりに行き、新しい医者には毎回付き添いに行き精算しなくちゃいけない。

 続いて父(娘の祖父)87歳。6月21日に予約のあった心臓血管CTスキャンのため、早朝に車で実家に迎えに行って連れていった。仰向けに寝る際に曲がった腰を、若い技師に無理に体を押されて伸ばされたらしく、異常な絶叫が廊下まで聞こえてきた。目的の心臓血管外科の先生の話を聞くまで1時間くらい待ったが、全然痛みが引かないと言うので、そのまま整形外科の先生に診てもらうことに。しかし何しろ大病院で混んでいるので午後まで待ち、結局「骨に異常はないから肉離れだろ」と言う診断。湿布を出されて終わりだった。
 翌朝、父から電話で起こされて、背中が痛くて寝返りできないという。シニアサポートセンターの人に行って貰ったが話を聞かずに帰してしまったらしい。さらに翌日早朝に電話が来てトイレにもいけないので来てくれという。また介護サービスを頼んだが、家族以外には頼りたくないらしい。そうして、痛みに耐えかねたのか毎晩酒に酔って電話してくるようになり、めちゃくちゃな暴言を吐くので、みかねた姉が一時的に引き取ってくれた。

 そして7月9日に姉が連れて行ってくれた東京の整形外科で分かったのだが、MRIで背骨を圧迫骨折していたことがわかった。つまりCTスキャンをとった病院の整形外科の誤診でもあり、CT技師の傷害とも言える(厳密には病院内のことは傷害にできないらしい)。そのまま入院。7月12日に手術。手術後に入れる老人ホームを探す。母とは別な施設を探し始める。
 7月30日、3回目の緊急事態宣言(8月31日まで)
 8月22日に父も老人ホームに入居した。こちらも毎月20万円。でも、これでもう電話かかってこない。

 こうして私の両親は、それぞれ別の老人ホームに入居。娘と私は、不登校とテレワークでステイホームの日々となった。
 多分、このころ私のストレスが最大値になっていたと思う。

(続く)

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