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自分に帰れる場所〜森に想う

家から25キロのところに巨大な森があります。

ボン郊外に広がる森。
ずっと昔、まだ子供が幼児の頃に私が習っていたドイツ語の先生がこの森の存在を教えてくれました。

ロックダウン前後から、何とはなしに自分が自分に戻れる場所がこの森ではないか...と思うようになりました。

平日の8時台に行けば、ほとんどすれ違う人もなく静かな森がただ広がっています。
人間の声が聞こえないこの場所は、人に疲れて独りになりたい時に無性に訪れたくなります。

ロックダウン中に何度か友人とウォーキングをしたことはありましたが、私にとってこの森は静かに歩く所なのだと思います。

日曜日の朝、9時過ぎに到着すると夏の一番良いシーズンのこと、人がすでにチラホラいました。
散歩する人、ジョギングする人...一人で、友人同士で、カップルで。

そんな彼らに道々行き合いましたが、ほとんどの時間を私一人で歩くことができました。
すれ違う時にお互いに「モーゲン!(おはよう)」と声を掛け合うくらい。

ジョギングするつもりで来ましたが、すぐに気が変わり周囲の緑を見ながら歩くことにしました。

「生物多様性の道」
森の始まり
見上げると、高い高い所に巣箱があることに気がつく
お喋りをしながらゆっくりと歩く二人
寄り添いながら
年配でも仲良く手を繋いで歩くカップルが多い
おじいちゃんランナー
辺りに響く大声で会話しながら走っていた
黙々と
奥へ奥へ続く森の道
目印の看板
古くて大きな木のベンチ
巨木が多いのがこの国の森
しずかな、しずかな森の道
どこまでも続く木の、緑の世界
光と陰のコントラスト
ゆっくりと太陽が軌道を描く
自然保護区のサイン
保護区では野生動物を襲わないように、犬はリードをする
カサっと音がしてドングリが落ちて来た
立ち枯れた木々

歩いていると青々した木々に混じって、裸の寒々しい木が見えました。
ドイツでは、気候変動とキクイムシや海外から上陸した新たな害虫の影響で多くの木が枯れています。

いつも歩くコースから外れた所にサイン、
「森 ー 意見の異なる(違う考え)」という意味で、珍しい文言に惹かれて、指されている道を行ってみることにしました。

初めて歩く道を指す
青空に緑色が本当に美しく...
緑色がスキ
スキが心に満ちていく
木のチップを敷き詰めた道に展示物が並ぶ
木のオブジェ
「明るい孤独
何もない平和
無限の気づかれないある動き
地球の暖かさ
満足の疑いのなかで」
その奥に置かれた真新しいベンチ
ベンチから見える正面の景色
ベンチの右手には立ち枯れた木々
Zeitenwende=ターニングポイント

ここは、気候変動とキクイムシによって枯れたトウヒを保存し、地球の未来を考えるプロジェクトに選ばれた場所でした。

休日の午前中真っ青な空の下、私がここにいる間、他に誰一人訪ねては来ませんでした。

静かな時間が過ぎていきます。

木の下に、枯れた白い枝が墓標のように置かれていました。

人間が造った空間に誰もいない時が流れている
枝が生き物の骨のように見えた
多くの苗木が植えられていた
アザミ嬢のララバイが聴こえる
一心にアザミの蜜を吸う蜂
近年ドイツでは蜜蜂が激減している
未来の木のアート
森のポスト
此処を訪れた感想が書かれたメモ
「“ターニングポイント”の背後の顔たち」
このプロジェクトに関わった人々
8月18日、この場所で催されるコンサートの告知
帰り道が非常に心もとない
方向音痴なのに今月は携帯が外では使えず
Googleナシで歩く
枝に落とし物...
ドイツの子供達がよく作る小屋
日本だったら「夫婦の木」認定だろう...
森の入り口にある公園
年々立派になって行く
帰る時には多くの人で賑わっていた
奥の小屋でコーヒーや軽食が買える


案の定、帰り道で迷いました。。

走るつもりでいたので、飲み物もない中、徐々に強くなる日差し...気温は30℃以下でしたが汗ばみながら粛々と歩き通しました。ちょっと危機感を感じるころに到着。

いつかお弁当を作って、森の中で食べたいなぁと思いました。

そんなこんなのウォーキング、ドイツの森。
わたしの瞑想のとき。


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