旅先でiPhoneが急に重くなった……Claudeと探した、思いがけない真犯人【大人の時間を整える、AI生活デザイン術 #01】
沖縄に向かう途中で泊まったホテル。
その夜から、iPhoneの動きが急におかしくなりました。
Gmailからnoteのページを開こうとすると、いつまでも読み込み中の表示が消えない。
やっと開いた頃には、最初に何を見ようとしていたか忘れてしまうほど。
Chromeでも、Safariでも同じです。Instagramはほとんど使えない状態。
天気アプリで現在地を取り直そうとしても、なかなか位置情報がつかめない。
「あれ、こんなに遅かったかな」
最初は気のせいかと思いました。
でも、何をしても引っかかる感じが続きます。
妻のスマホも同じ症状が出ていて、二人で顔を見合わせました。
まず自力で試してみた数日間
Wi-Fiを変えてみました。
ホテルのものから、自分のスマホのテザリングへ。
改善しません。
回線も切り替えてみました。
docomoからpovoへ。
やはり変わらず。
最後の頼みで、再起動。妻のスマホは1回の再起動で、嘘のようにサクサク動き始めました。
「あ、治った」と、妻はあっさり笑っています。
ところが、私のスマホは2回再起動しても、変化なし。
旅の移動中に、ホテルで、車の中で。
何度も同じことを繰り返しているうちに、数日が過ぎていました。
「これはもう、自分の手には負えないかもしれない」
沖縄に着いてからの暮らしに、不安が滲み始めていました。
Claudeに相談してみる

沖縄に到着して、宿に落ち着いた午後。
意を決して、Claudeに症状を伝えてみることにしました。
「沖縄に向かう途中から、iPhoneが急に重くなった。
Gmailからnoteのページを開くのにすごく時間がかかる。
Instagramもほとんど使えない。
再起動を2回しても治らない」
そう打ち込むと、Claudeは慌てず、いくつかの可能性を順番に提案してくれました。
私の役割は、提案された手順を一つずつ試して、結果を報告すること。
「これを試してみました。変わりません」
「次はこれですね。やってみます」
そんなやり取りを、何往復か繰り返しました。
正直、途中で「これ、本当に解決するんだろうか」という気持ちになりかけました。
一発で答えが出るわけではない。
むしろ、Claudeも私と一緒に手探りで原因を絞り込んでいる、という感覚に近かったのです。
でも、不思議なことに、対話を続けているうちに焦りが薄らいでいきました。
一人で抱え込んで悶々としていた時間と、AIに話しかけながら一つずつ試している時間。
同じ「解決していない時間」なのに、後者の方が、ずっと心が軽い。
「もしダメでも、また別の角度から考えてみればいい」
そんな気持ちで、画面と向き合い続けました。
突破口は、ふとした気づきから

何度かのやり取りを重ねても、はっきりとした解決には至りませんでした。
手応えのないまま、ふと設定画面を眺めていた時のことです。
VPNの表示が、ついたり消えたりを繰り返しているのが、目に留まりました。
「あれ、これおかしくないか? VPNのスイッチが、勝手にオンオフを繰り返してる気がする」
そのことをClaudeに伝えると、流れが一気に変わりました。
NordVPNの「オンデマンド接続」という設定が、ネットワークが切り替わるたびに自動でVPNを起動・切断していて、それが通信全体を不安定にしている可能性が高い、と。
設定画面でそのスイッチを探し、オフにしました。
その瞬間、引っかかっていたGmail→noteの遷移が、嘘のようにスッと開いたのです。
「治った……」
思わず声が出ました。隣で見ていた妻が、自分のことのように喜んでくれました。
「よかったね、本当によかった」
スマホの技術的なことには詳しくない妻ですが、自分のは治ったのに夫のが治らない、その状況をずっと心配してくれていたのです。
私の安堵以上に、妻の表情がほどけたことが、嬉しい瞬間でした。
AIは、魔法ではなくパートナー
今回の出来事を通じて、改めて感じたことがあります。
AIは、魔法のように一発で答えを出してくれる道具ではありません。
Claudeも「これが原因です」と最初から断言したわけではなく、いくつかの可能性を順番に試しながら、私と一緒に犯人を絞り込んでくれました。
そして面白いことに、解決の決め手になったのは、私が画面を眺めていて気づいた「VPNが勝手にオンオフしている」という、ささやかな違和感でした。
それをClaudeに伝えたことで、一気に真犯人にたどり着けたのです。
これは、AIが一方的に答えをくれる関係ではない、ということでもあります。
私が気づいたことを伝え、Claudeが知識を持ち寄ってくれる。
お互いに材料を出し合いながら、一緒に答えを探していく。
そんな対話だったのだと、振り返って思います。
一人だったら、Wi-Fiと回線と再起動を繰り返すだけで、数日経っても解決できなかった。
VPNの設定が原因だなんて、自分一人では絶対に思い至らなかった。
AIとの対話があったから、素人の私でも、複雑な問題に向き合えた。
これは、技術に詳しいかどうかの話ではありません。
困った時に、話しかけられる相手がいる。
それも、こちらの小さな気づきも受け止めて、一緒に手を動かしてくれる相手が。
その安心感が、AI時代の暮らしを支えてくれているのだと、今は感じています。
結びに
旅先でスマホが急に重くなったら、ぜひAIに話しかけてみてください。
最初の一言は、技術用語じゃなくて大丈夫です。「急に重くなった」「これを開くのに時間がかかる」……そんな日常の言葉で十分。
あとは、提案された手順を一つずつ試して、結果を報告するだけ。途中で気になることがあれば、それも遠慮なく伝えてみる。何気ない気づきが、思いがけない突破口になることが、きっとあります。
困った時に、話しかけられる相手がいる。 こちらの小さな声も、ちゃんと拾ってくれる相手が。
そんな小さな安心が、暮らしを少し軽くしてくれる気がしています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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