【37】単価アップーメニュー幅ーメーカー新商品の情報収集(今後の展開を予測する)
展示会参加と新商品情報の収集に関する意義
今後、サロンの収益向上(いわゆる“タンクアップ”)を図る上で、施術・販売におけるメニューの拡張は極めて重要な要素である。多様化する顧客ニーズに対応するためにも、既存メニューの充実のみならず、新たな商材の導入を通じた提供価値の再構築は不可避である。
この点において、各メーカーが発表する新商品の情報を積極的に収集することは、きわめて有意義な行為といえる。とりわけ日本国内においては、美容関連の最新動向を把握する手段として「ビューティーワールドジャパン」をはじめとする展示会が重要な役割を果たしている。これらの展示会に実際に足を運び、各メーカーのブースを訪問し、新製品の説明を受け、場合によっては実際に体験することは、知識の習得にとどまらず、現場感覚の向上や他者との比較による判断軸の獲得にもつながる。
加えて、展示会場では、偶発的な出会いによって思いもよらぬ気づきや学びが得られるケースも多く、こうした“偶発性の機会資源”が、結果として自社の経営やメニュー構成において重要な変化をもたらすことも少なくない。その意味においても、美容展示会への参加は、単なる情報収集にとどまらず、経営的判断を下す上でのインスピレーション源としても機能する。
なお、本稿においては、こうした展示会参加の有効性については一般的に広く認識されているため、詳細な言及は割愛し、むしろ別の観点から論じるべき内容へと進むこととする。
展示会情報の選別とサロン・パーパス再確認の重要性
展示会への参加やメーカーによる新商品の情報収集は、サロンのメニュー拡充における有効な手段であることに疑いはない。しかしながら、真に重要なのは、それらの情報をどのように選別し、導入するかという判断軸に他ならない。その判断軸の根幹には、サロンのコンセプト、すなわち「パーパス(purpose)」の明確化と再認識が不可欠である。
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