42tokyo体験記

はじめに

初めまして、2024年4月に42tokyoに入学し、42Tokyo生活も終わりを迎えそうなのでここで体験記を残そうと思います。おそらく様々な人が体験記を書いていると思いますが、私は、私の物差しで測量した尺度で、謎の組織42tokyoで過ごした2年以上のことを、書いていこうと思います。私の記事が少しでも、42Tokyoに挑戦することを迷っている人の助けになれば幸いです。

私について

まずはじめに、私の自己紹介、42tokyoに至った理由などを説明させてください。
私は、42tokyoに入学するまでは『24歳二回生』という一般人では背負えない並々ならぬ肩書きを引っ提げて関西の大学に通っていました。専攻は化学ですが、回し合格だったため入学時からモチベーションはなく、大阪湾に大量の単位が沈んでいきました。心なしか、入学時よりも大阪湾の水位が高くなった気がします。

プログラミングを始めたのは21歳の頃で、部活動の先輩から勧められて始めました。何もわからない状態から競プロの基礎問題を友人と2人で解く日々が続き、バイトも子供向けのプログラミング教室で働き始めました。特にプログラミングが好きだったわけではありませんでしたが、没頭して長時間できたため、天職ではないかと思い一世一代の賭けで、当時六本木にあった42Tokyoに足を踏み入れることになります。

42Tokyoについて

ここで一度、42Tokyoの設備やシステムについて話していこうと思います。私が入学した2024年4月より、校舎が六本木から西新宿に移転しました。
4階建の建物で、生徒であれば24時間365日好きな時間に勉強して、好きな時間に帰ることができます。

教室は全部で6部屋あり、PCが大量に並んでいます。椅子はアーロンチェアなので、座り心地抜群。家のベッドよりも居心地が良く何度も持って帰ろうか迷いました。
一階には食事スペースがあり、ポット、電子レンジ、ウォーターサーバー、冷蔵庫があり自由に使えます。
2階には、課題の参考となる本が並んだ本棚があり、通路には長机があるので、仕事等で自分のパソコンで作業する人はそこで作業することも可能です。3階には筋トレラックと畳の部屋があります。畳部屋には大量のボードゲームとテレビ、Switch2があり、好きに遊べます。職員がいらっしゃる時にしか使えませんが、シャワー室もあります。

42Tokyoはアソシエーションというサークル活動やイベントにも積極的です。私は、麻雀部に所属していましたが、他にもポーカー部、起業部、コーヒー部、42km(おそらくマラソン部)、エクストリームコーディング部などがあります。イベントも、ハロウィンの日には仮装したり、映画見たり、スマブラ大会したり、交際交流会を行ったりさまざまなイベントが開催されています。

Piscine

おそらく、42Tokyoに挑戦する読者からすると一番読みたい内容かと思いますが、ここは以下の理由によって、さらっとだけ書かせていただきます。
・内容を知らない方がPiscineを楽しめる
・話せないことが多い
・あんまり覚えてない

私は2024年の2月に受験しました。今と変わらず4週間続く戦いで、体力的にかなりしんどかったです。私は、人生を賭けて受験していたので、毎日9時前には登校し、終電で友人の家に帰りました。時々、徹夜とかもしましたね。

そんな、Piscineですが、実は途中にさまざまなイベントが開催され、和気藹々な雰囲気になったりします。そのうちの一つで大喜利大会がありました。関西から参戦したということもあってか、なぜか私の発言に期待感が高まっており、プレッシャーの中で回答した答えは大滑り。2年経ったいまでも、夢に見てうなされます。

次に、私がPiscineを受験する際に知りたかったこととその返答を書いていこうと思います。

・プログラミング未経験でも大丈夫か
→ 問題ありません。実際、私もそこまでプログラミングに詳しいわけではなかったのですが、合格しました。私が受験した際は、受験者全体のうち半分以上が未経験で、合格者も半分以上未経験だと思います。

・地方組はどうやって過ごしていた?
→ マンスリーマンション?やカプセルホテル、友人の家に泊まっている人が大半です。私も、友人の家に泊まっていました。24時間空いている42Tokyoでずっと過ごせばいいじゃん!と思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、42Tokyoで寝ることは禁止されているのでできません。
ちなみにですが、私が受験した時は、地方組は全体の20%いるかな、、、ぐらいだったと思います。受験者の大半は関東圏です。なので、関西弁は浮きます。

・仕事や大学との両立は可能か
→不可能ではないです。両立して、合格した人はたくさんいます。ただ、他の人よりも作業時間が少なくなるので、厳しくなるのは必然です。質を高めるか、睡眠時間を削ってでも作業するか、1日フルコミットして作業する人よりも、工夫が必要だと思います。

・受かるコツ
→ わからないです。ただ、どんな人にでも受かるチャンスはあります。パソコンを触ったことない人でも、日本語が喋れない人でも、仕事が忙しい人でも、Z世代やα世代でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、24歳2回生でも、きちんと頑張れば必ず受かります。なぜなら、42Tokyoの理念が『挑戦したいすべての人に質の高い教育を』だからです。

Piscineから入学まで

私は地方組だったので、まずは東京に行く準備を始めます。大学に休学届を提出し、バイトを辞めました。同期の中には、関西から通っている人もいます。ただ、42は入学してからも結構大変なので、おすすめはできません。

次に家の契約です。私は、42にフルコミットしたかったので42から出来る限り近いところで探しました。42から近い西新宿付近は、家賃が高い印象なので、おすすめは中野坂上駅、中野新橋駅、中野富士見町駅、方南町駅周りです。歩いて25分以上かかりますが、家賃が安く私は5万円という東京では破格の物件に住んでいました(耐震設備はなかったため毎日震えて眠っていましたが)

Cursus

入学後はCursusというカリキュラムを始めることになります。現在のカリキュラムと私のカリキュラムは課題が変更されたため同じではなく、以降は参考程度に読んでいただければ幸いです。
Cursusは、普通に進めれば2年かかるカリキュラムで早ければ1年以内で終わる内容です。私の同期は半年で終わった人もいます。

退学制度についてもお話しします。
42Tokyoには、人ごとに退学日が設定されており課題を提出するごとにその退学日を先へ伸ばすことができます。当たり前ですが、退学日を迎えると退学となります。つまり、cursusとは、ずっとブラックホールに追われる日々なのです。ただ、普通に課題を進めれば、充分卒業できるようにブラックホールは設定してあります。

ここからは、私のcursus体験記を書いていきますが、課題について書くわけにはいかないので、42でしか味わえない刺激的な日々を書いていこうと思います。

1. これぞ42の真骨頂 ピアラーニング

42は学習方法としてピアラーニングを導入しています。ものすごくざっくりいうと『教え合い』です。従って42には授業はありませんし、先生もいません。課題しかありません。しかも、プログラミング初心者にとっては、課題が難しすぎる。私が入学した2024年はまだAIが今ほど発達しておらず、質問しても間違った答えを返すことも多々ありました。私に残された課題解決方法は、解き終わった人を質問攻めすることでした。同期にひたすら質問し、教えてもらいながら解いていく。ストーカーで訴えられたら負けるぐらいしつこかったと思います。ただ、これが42の望む仕組みだと思います。わからないところは教えあうことで互いに理解を深めることもそうですが、能動的に動いて課題を解決する『自走力』も養いたいのではないかと曲解し、私は質問botになっていました。

2. 地獄のレビュー

42は課題を提出するとランダムに選ばれた人3人にレビューしてもらいOKをもらわなければ、課題提出完了となりません。レビュー制度は42だけでなくエンジニア業界あるあるなのですが、42のレビューをそこら辺のレビューと同じにしてはいけません。42にはさまざまなバックグラウンドを持った方がいらっしゃいます。優秀なエンジニアはもちろん、東大理三、英語圏の方、入学したての未経験者など。自分のコード説明はもちろんですが、相手への反論や、言葉の選択など、エンジニアリング以前のコミュニケーション能力がかなり鍛えられる内容となっています。私は、何度もレビューで、自分の書いたコードのバグを発見され、プログラムを破壊されました。ありがとうございました。一周回って気持ちよかったです。

3. ハマったら抜け出せない中弛み期

42は24時間365日空いており、好きな時間に課題をやって、提出することが可能です。テレビゲームやボードゲームなど魅力的なものもたくさんあります。天国と言っても過言ではないでしょう。ですが、意志の弱い私にとってはこれは甘い罠でした。軽い気持ちで麻雀を打ち始め、気がついたら朝を迎えていたことは何回もあります。そして、気がつけばブラックホール、、、なんてこともありえます。これは、42だけに言えたことではなく、大学生や社会人などはどうしても校舎に来ることや課題をすることが後回しになってしまって気がついたらブラックホールというのもあるあるです。自由は、味方ではありませんでした。きちんと計画を立てて進める能力は、42で生き残る中でかなり大切です。

4. 青春のチーム課題

42の中にはチーム課題がいくつかあります。2人や3人、5人で作成するもので分量も多いです。こちらはランダムではなく、自分たちで人を探して組むのですが、私は全て同期で組みました。かなり積極的に参加した課題もあれば、足を引っ張ってしまった課題もありました。迷惑をかけた方、本当にすみませんでした。
何人かで一つのものを作り上げる。レビューで壊されたりしてもう一度作り直したりする。チーム内がギクシャクすることもあるし、みんなで徹夜って作業して、更に仲が深まったり。青春って25歳でも出来るんだって実感できました。

5. 出会い

42では、さまざまなイベントが行われています。チーム課題もありますし、レビュー制度があります。Piscineの同期は4週間共に戦った仲間です。
夏頃に、42のキャンペーンで海外旅行に安くいけたりする機会もあります。共に過ごす時間が長く、入学や卒業という目標に向かって走り、時々息抜きでみんなで旅行に行ったりできます。おそらく普通の大学では築くことができないくらい深い交友関係を築くことができます。
私は、知り合いが建てた会社にボードメンバーとして入社しましたが、何人か42のメンバーも誘って共に仕事をしています。みんなを信頼しており、全員で大きな目標に向かって走っていけると思う人たちです。その人たちに出会ったことが42に入学して一番よかったことでした。

就職について

私がもともと42に来た理由は、エンジニアとして就職するためといっても過言ではありませんでした。東京に出る前は、将来のことが不安で、精神的に辛い時期でした。入学後に気づきましたが、42のキャリア相談がしっかりしており、協賛してくださっている企業のイベントや説明会などもかなり頻繁に行われています。そして、起業部というアソシエーションがあるように、一定数起業される生徒もいます。私は、42に入って就職するつもりでしたが、ほぼ起業する形で現在働いています。42に入ったからこその現在だと思っています。

最後に

ここまで体験記を読んでいただいてありがとうございました。最後に、42で学んだ一番大切なことを書かせて頂きます。それは、『環境を変える』ことです。私は、42という環境に飛び込んだからこそ視野が広がりました。あのまま、関西にいれば私は狭い視野で、自分の可能性を見逃していたかも知れません。42に入ってよかったなと思っています。

昨今、さまざまなプログラミングスクールがあると思います。私が書いたことはどれも、42でしか体験できないことでした。みなさんも是非、Piscineに飛び込んでみてはいかがでしょうか?

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