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【探本記】★4.0:ひと

通勤時間、なんと地獄の片道2時間。
そんな私がオーディブルに出逢った。
勇気を出して月額1500円。
オーディブルで聴いた本の感想をド正直に記します!

著者 : 小野寺史宣
朗読 : 浅木俊之
良かった度 : ★★★★ (5段階)

面白かった。
第16回「本屋大賞」で2位に輝いた作品です。

親を失い、1人 生きていくために大学も辞め、商店街の惣菜店で働き始めた青年 「聖輔(せいすけ)」
「清貧」「純朴」を絵に描いた様な主人公。
ただ感性は割と鋭く、人の心の中や癖を読み取ってしまうのに口に出さない点が面白い。

恵まれない環境を嘆くことなく、食事にも事欠く中で、逆に「関わった人」に対して、できる限り手を差し伸べる。
そして、その行為のいくつかは裏切られたりもします。

テーマはタイトルの通り、ズバリ『人』との関わりなんだと感じました。
手を貸してくれる人、暖かく見守ってくれる人、搾取しようと近づいてくる人、エリートなのに人の心の機微が分からない痛い人などなど、登場人物が個性豊かに描かれています。

時にはクスッと笑えたり、心が暖かくなったり、「何で何も言い返さないの!」とモヤモヤしたり、どんどん物語(小野寺ワールド)に引き込まれます。

ただ、父親の足跡を辿るシーンがあるのですが、この描写に何か意味はあったのかな? この行為から続く展開がイマイチ描かれていないなとも思いました。

そして最後は「あれ?これで終わり?」となります。操作間違えて途中を飛ばした?と疑ったほどです。
もう少し作品世界を楽しんでいたかったので、少し物足りなさを感じました。
当然、続編を匂わせる終わり方でしたので、検索しましたが、続編の予定はないそうです 笑

シリーズで「ひと」、「まち」、「いえ」とある様なのでこちらも今後聴いてみたいなぁと強く思いました。
小野寺先生の作品は「タクジョ」や「僕は刑事です」でも楽しませてもらいました♪

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