子どもの「チック症」と向き合う。
がんばり屋の娘が教えてくれた“見えない疲れ”と、親としてできること
娘が年長さんの頃、ある日ふと気づいた。
瞬きをするときに、目をぎゅっと強くつぶるようになっていた。
最初は「疲れてるのかな?」くらいに思っていたけれど、行事が近づくとその動きが増えたり、落ち着いたりを繰り返す。
小学生になった今は、2か月に一度くらいのペースで、
目をぎゅっとつぶる
目をぎょろっと動かす
首を左右に振る
といった動きが出ることがある。
「チック症」という言葉を知ったのは、その頃だった。
■ 娘の性格とチックの関係
娘はとても人見知り。
新しい友達に慣れるまで時間がかかるタイプで、外では静かで慎重。
でも家では、ぶっとんでるくらいおもしろい。
家族の前では全力でふざけて、笑わせてくれる。
外では気を張って、家で一気に解放する。
そんな性格の子は、実はチックが出やすいと言われることがある。
「性格が原因」ではないけれど、
がんばり屋で、繊細で、周りに気を遣う子ほど、体が無意識に“がんばりのサイン”を出すことがある。
娘のチックも、まさにそんなタイミングで出ていた。
■ チック症は「悪いこと」ではない
チックは、
本人の意思では止められない
出たり消えたりする
成長の中でよく見られる
と言われている。
だから「やめなさい」と言っても止まらないし、
むしろ指摘されると増えてしまうこともある。
娘も、チックが出ているときは無意識。
「今、やってるよ」と言われると、困った顔をしてしまう。
■ どんなときにチックは出やすいのか
娘を見ていて感じるのは、次のようなときに出やすいということ。
● ① 緊張や環境の変化
新学期
行事前
初めての友達と過ごす日
慣れない場所
娘は「初めて」に弱いタイプ。
そのぶん、心の中でがんばっているのだと思う。
● ② 疲れや睡眠不足
体が疲れていると、チックは出やすくなる。
娘も、忙しい週の終わりに出ることが多い。
● ③ 楽しい刺激が多すぎるとき
意外かもしれないけれど、
遊びすぎ
イベント続き
興奮しすぎ
といった“良い刺激”でもチックは出る。
娘は楽しいことが大好きで、全力で遊ぶタイプ。
その反動でチックが出ることもある。
■ 親としてできること
私自身、最初は不安でいっぱいだった。
でも、いろいろ調べたり、娘を観察したりする中で、
「親ができること」は意外とシンプルだと気づいた。
● ① チックを指摘しない
「またやってるよ」は逆効果。
娘が安心できるように、そっと見守るようにした。
● ② 生活リズムを整える
睡眠
食事
適度な休息
これだけで落ち着くことが多い。
● ③ 家を“安心できる場所”にする
外でがんばっている子ほど、家での安心が大事。
娘は家で思いっきりふざけることで、心のバランスを取っているように見える。
● ④ 親が必要以上に心配しすぎない
私が不安になると、娘も敏感に感じ取る。
「大丈夫だよ、よくあることだよ」という空気を意識している。
● ⑤ 学校の先生に軽く共有しておく
「緊張や疲れがあるとチックが出ることがあります」と伝えておくと、
先生も安心して見守ってくれる。
■同じ悩みを抱える親御さんへ
チックが出ると、どうしても心配になる。
「私の育て方が悪かったのかな」
「学校で何かあったのかな」
そんなふうに自分を責めてしまうこともある。
でも、チックは親のせいではない。
そして、子どもが弱いわけでもない。
むしろ、
がんばり屋で、繊細で、優しい子だからこそ出るサイン
なのかもしれない。
娘のチックを通して、私は
「この子はこんなにがんばっているんだ」
と気づくことができた。
チックはいつか落ち着くことが多い。
だから、今はただ、
子どもが安心できる場所をつくってあげること。
それだけで十分なんだと思う。
同じように悩んでいる親御さんへ。
あなたも、あなたの子どもも、ちゃんとがんばっている。
一緒にゆっくり見守っていこう。
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