『らんまん』第100回 日本の植物学からの宣言
田邊は西洋の植物学者にある宣告をします。
西洋の植物学者へ告ぐ
今までは標本も文献も不足していて、新種特定にせよ西洋を経由せねばならなかった日本植物界。それが日本人が発見し、論文を書き、発表し、学名をつけることができるようになりました。
かつて万太郎も、なぜいちいちマキシモヴィッチを経由しなければならないのかと疑念を覚えていました。トガクシソウで田邊が出し抜かれたのも、ライバルである伊藤にイギリス留学されてしまったからでした。
ここまで来られたのも、文献と標本を集めた田邊の力あってのこと。その確立は万太郎がいた方が早かったんじゃないかという疑念はありますが、とりあえず偉業は偉業です。
同じ花を二人が見出す
ここからは勝敗のわかりきった競走となります。
和服、自宅で本草学の書籍も読む万太郎。一人で悩み考えるしかない。しかも育児の手伝いもする。標本採取は虎鉄だけが頼り。
洋装、研究室で豊富な洋書をたどる田邊。いくらでも助手が使える。集中できる。標本採取も人海戦術が使える。
研究とは特権階級のものだったことがよくわかる絵面ではある。古代ギリシャやローマは家事労働を奴隷任せにした学者たちが、世界の真理を解き明かそうとしました。そのことはいくら人類が進歩しようとかわりにくいのかもしれない。
万太郎と田邊の才能如何ではない。環境により勝敗は明らか。この場面は素晴らしいけれども、万太郎が必敗であることもわかります。そんな万太郎に田邊が遅れをとっていたのは、植物学以外に気を取られすぎたから。日本の大学は雑務が多すぎると先生方がこぼすのもむべなるかな。教員は教えることに集中すべきでしてね。中高の部活動顧問なんかも何がなにやら。私はそう思う次第ですが。話を朝ドラに戻しましょう。
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