推しの死生観-フランスに近現代建築を見に行く番組

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.332】:土曜更新

推しの三宅健くんが出演するフジテレビの番組「三宅健-4Dimensions-フランス編 特別編集版」、4月に放映された。
このnoteを書いてる段階ではTVerで見れる。

内容は、アート大好きな健くんが、ル・コルビュジエ(1887年10月6日生-1965年8月27日逝去)の建築などを見にパリに行く旅。
コルビュジエの名前は聞いたことはあったが、知識としては全く知らず。
健くんのおかげで調べてみたら、スイス生まれで、主にフランスで活躍した建築家とのこと。
ウィキペディアでのにわか情報だが、近代建築の巨匠で、産業革命以後の工業生産による鉄、コンクリートなどを用いた建築を行ったとのこと。

なんという健くんにバッチリの企画。ファンなら知る健くんの現代アート好き。
近代建築は、それまでの歴史的建築とは一線を画しているとのことである。
健くんは近現代の人間の営みが好きなんだなあと感じた。

この番組、何がいいって、健くんがめちゃくちゃ嬉しそうなのだ。若い時と違ってワーイとかはないが、その表情から、お前の妄想と言われればそれまでだが、ファンとしては静かに滲み出る喜びが感じられるのだ。よそ行きではない、無理しておらず、健くんの嬉しさや喜びが静かに伝わってくる気がする。仕事を超えて嬉しそうなのだ。

お前のことなんか興味ないと言われればそのとおりなのだが、私個人は近現代よりは歴史的な建築物が好きだ。京都と奈良の世界遺産の建築物は全部見ている。

そのため、個人的には健くんが対照的なので、ファンとして推しの好きについて考えるのは面白い。

近代建築は、ウィキペディアでうっすく調べたことで恐縮だが、材料から工業製品で人間が作り出した物。木材とか自然の物を扱うわけではないのだとしたら、材料作成の段階からかなり人間の意思を入れることができそうだ。

歴史的建築は、それが好きな私の知識も入るが、王様とか貴族しか建てられなかった。その権威、俺はこんなに金持ちで権力があるんだと示すために、装飾がとても華美で細密だ(個人的にはそれが好きなのだが)。

それに対し、近現代は、建築を含めたアートやプロダクツが王様たちだけのものではなくなり、我々一般人のものともなった。
そうすると、権威を示すための装飾は必要なくなり、むしろデザインとしてはシンプルの美しさが広く受け入れられるようになった。

建築を含めたアートは、その時代を色濃く反映する。時代の申し子だ。

勝手に考えてしまうが、健くんはアイドルを仕事として華やかで着飾った世界で活動している。近現代のアートに入り込むことで、バランスを取っているのだろうか。

また、おそらく近現代アートは華麗な装飾と離れた分、ストーリーなどの作家のイメージや哲学が色濃く反映されることとなる。デザインはシンプルでも、そのメッセージ性をどう受け止めるかはその人次第だ。
健くんは、近現代の建築やアートに触れることで、芸能活動のみでは得られないものを得て、自分の思索を深めているのだろうか。

本当にコルビュジエの建築に触れる健くんが、仕事をというだけではなく嬉しそうで、ファンとしてもとても嬉しい。

この番組の半ばで、健くんの死生観が話された。予期してなかったのでドキッとしたが、色で言うとモノクロの死生観、メメントモリ(死を忘れず今を精一杯生きること)、いつ来るかわからない死とどう向き合うか、生きるということとどう向き合うか。

死生観、今を精一杯生きる、名を残した巨匠たちの作品は人生を賭けた作品だ。健くんはそういった近現代の巨匠たちの作品に触れ、メッセージを感じ取ることで、自分を深めているのかもしれない。


めったに聞けない推しの死生観まで聞けて、推しの素の喜びも見れて、とても素敵な番組だった。



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