まだ、途中にいる



叶わなかった恋は恋だというのに、
どうして叶わなかった夢は失敗になるのだろう。

そんなことを考えて、ふと立ち止まった。
昔の私が今の私を見たら、最初にどんな言葉をかけるだろう。

まだ叶っていないことを先に数えるだろうか。
それとも、ここまで踏ん張ってきた時間を静かに見てくれるだろうか。

私はかつて、望んだことは必ず叶えるべきだと思っていた。
辿り着けなければ足りない人間で、
最後まで行けなければ失敗だと考えていた。
夢はいつも、結果でしか証明されないように見えた。

けれど恋は少し違う。
たとえ実らなくても、それは恋だったと言ってもらえる。
不器用だった時間も、心から差し出した想いも、
ちゃんと意味として残る。

どうして夢はそうではないのだろう。
なぜ辿り着けなければ、その途中の時間は消えてしまうのだろう。

私たちは辿り着けなかった時間を失敗と呼ぶ。
けれど、その時間こそが今の自分を一番つくってきたのかもしれない。

もしかしたら私は、まだ辿り着いていないだけなのに、
もう自分に敗北という名前をつけていたのかもしれない。
それは終わりではなく、少し立ち止まった時間だったのかもしれない。
諦めではなく、方向を探している途中だったのかもしれない。

昔の私は、今の私を見て失望するだろうか。
それとも、少し安心するだろうか。

答えはまだわからない。
ただ一つ、わかっていることがある。
叶わなかったという理由だけで、
その時間が無意味になるわけではないということ。

だから今日は、
昔の私を待つのではなく、
私が先に自分に言葉をかけてみる。

まだ、途中にいるのだと。

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